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 昨日はニューヨーククローズ後にトランプ氏の関税についての発言で、欧州時間まではリスクオフは続くこととなった。中国はもちろんのこと、自由貿易協定で結ばれているはずのカナダやメキシコにも最大で25％の関税を追加するというのだ。

 前日には財務長官の人事を見て、それほども過激な貿易戦争にはならないだろうと安心していたところに出たことだ。余計にマーケットでは警戒感が拡がり、とくに日本株はそのあおりをモロに受ける形となった。

 しかし月曜日の反対で金利上昇の思惑からドル円も上がりそうなものだったのに、アジア時間ではドル円は154円台に乗せてくるのがやっとで、上値は重たかったといえよう。

 ニューヨーク時間では関税の問題も落ち着きを取り戻し、どうせいつものビッグマウスだくらいに考え直されて、市場には再びリスク許容度がもどってきた。ダウ平均などは続伸している。

 そしてドル金利の上昇も見られなかったことで、ドル円は下げに転じた。153円台の前半まで、いともあっさりと押し込まれてしまった。あまりにも値が軽いので、それだけトランプ氏の発言を真に受けるべきかどうか、マーケットも気迷いなのであろう。

 それにしてもユーロ円の重さが目立つ。ユーロ自体が景況感の悪さと利下げ期待で売られているのだが、それがユーロ円の安値模索をフォローしている。もう160円割れてしまった。それすらも通過点の一つに過ぎないようにも見える。ユーロ円の売り圧力が高いので、ドル円をロング攻めするときはクロス円の動向に注意を払わないといけない。

日本時間 15時00分

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