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 週の後半に雇用関連の経済指標をいろいろと控えているので、基本的にマーケットでは様子見。米国株は史上最高値圏でステイしたまま、このまま買っていいのかどうかをうかがっている。FOMCなどの金利会合も来週以降に控えているので、金利マーケットも動きづらくなっている。

 ドイツは国内産業の空洞化が叫ばれて久しい。それによって製造業をはじめ国内景気は悪いとされている。VWやシーメンスなどでの人員削減もそれを反映している。しかしそれに反してドイツ株の代表であるDAX指数は史上最高値をつけてきた。株価で見る企業マインドと国民の感じる景況感とは反対になっているのが顕著である。企業利益と個人のフトコロは別物だということか。

 ユーロはドイツの景況感の悪さに反応している。それが今月も含めて、しばらくの連続利下げを促している。FEDは「急がない」と言っているのだから、その分だけユーロドルの売り圧力が強まらざるをえない。フランスでもようやく出来た連立内閣だったが、崩壊寸前に追い込まれている。

 昨日もユーロドルはだいぶ戻って1.05大の中盤で始まったのだが、やはり押し返されてしまった。短期的には1.03台まで突っ込んだのはスピード調整も必要なのだろうけれど、それでもユーロドルは下向きに行きたくて仕方がないのだろう。

 しかるにユーロ円も安い。昨日は156円台のミドルをも下回ってきた。これに引きづられてドル円が動いている状態だ。ドル円も確実に上値が重たくなってきている。

日本時間 15時45分

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