[ドル・円]
来週の米ドル・円はドル・円は上げ渋りか。日本の総選挙で与党圧勝なら財政悪化が懸念され、円売り優勢となる可能性がある。ただ、日米協調介入が警戒され、急激なドル高・円安は抑制されるだろう。2月8日投開票の総選挙は大手メディアの情勢調査から、与党圧勝が織り込まれている。予想通りなら積極財政に伴う財政懸念から、円売りに振れやすい。政権交代の場合には不透明感が広がり、やはり円売り材料となろう。
外為特会の運用に関する高市首相の発言内容は円安を容認するものと市場は受け止めている。自民党が衆院で単独過半数を回復した場合には高市首相の求心力も強まるとみられ、円売り地合いを強める見通し。
一方、米連邦準備制度理事会(FRB)議長の公認候補としてタカ派とみられるウォーシュ元理事が指名され、今後の政策運営をにらみドルは売りづらい。ただ、トランプ政権は利下げを求める姿勢を崩しておらず、利下げの可能性は消えていないため、リスク選好的なドル買い・円売りが大きく広がることはないとみられる。日米協調介入への警戒感は継続し、ドル・円が防衛ラインとみられる160円に接近すればドル売り・円買い圧力が予想される。
【米・12月小売売上高】(10日発表予定)
10日発表の米12月小売売上高は小幅鈍化が予想され、国内総生産(GDP)への影響をにらみドル売り要因に。ただ、過去のデータで、相場への影響は小幅にとどまろう。
【米・1月雇用統計】(11日発表予定)
11日発表の米1月雇用統計で失業率は4.4%、非農業部門雇用者数が前月比+7.1万人程度に悪化、平均時給は前年比+3.7%の見通し。労働市場の縮小を示唆するデータだった場合、ドル売りに振れやすい。
・予想レンジ:154円00銭-159円00銭
・2月9日-13日発表予定の経済指標予想については以下の通り。
○(米)12月小売売上高 10日(火)午後10時30分発表予定
・予想:前月比+0.5%
参考となる11月実績は前月比+0.6%。特に自動車・同部品の売上高が増えたことが要因。ら下(プラス0.19ポイント)の1,387億ドルで、最大の押し上げ要因だった。ただ、消費支出は富裕層に偏っており、12月の売上高の伸びは11月実績を下回る見込み。
○(米)1月消費者物価コア指数数 13日(金)午後10時30分発表予定
・予想:前年比+2.6%
参考となる12月実績は前年比+2.6%。12月は年末商戦に伴う値引きの影響なども考えられることから、依然として予断を許すものではなく、今しばらく動向を注視する必要があるが、一部のエコノミストからは、関税引き上げに伴うインフレへの影響はピークに達したとの指摘もある
○(米)1月中古住宅販売件数 12日(木)日本時間13日午前0時発表予定
・予想:424万件
参考となる12月実績は435万件に増加。住宅ローン金利の低下や住宅価格の上昇ペース鈍化が回復につながった。1月については12月に増加した反動でやや減少する見込み。
○(欧)10-12月期ユーロ圏域内総生産改定値 13日(金)午後7時発表予定
・速報値:前年比+1.3%
速報値ではドイツがプラス成長に戻った。改定値で大きな変動が生じる可能性は低いため、成長率は速報値と同水準となる見込み。
○その他の主な経済指標の発表予定
・9日(月):(日)12月経常収支
・11日(水):(中国)1月消費者物価指数
・12日(木):(英)10-12月期国内総生産
・13日(金):(欧)12月ユーロ圏貿易収支
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