[ドル・円]
来週のドル・円はもみ合いか。中東紛争の激化が懸念されるなか、有事のドル買いやインフレにらみのドル買いがただちに縮小する可能性は低いとみられる。トランプ米大統領は今後数週間、イランに対する激しい攻撃を示唆したのに対し、イラン側も徹底抗戦の構えを見せている。一方で、両国は第3国を仲介とした和平協定を模索する動きもあり、紛争収束への期待も根強い。引き続き中東情勢の行方を見極める展開で、今後混迷を深めるとの見方が広がれば有事のドル買いが強まるだろう。また、原油相場は急騰一服後に再び水準を切り上げており、インフレを意識したドル買いも続く。
米国の経済指標では4月9日に2月コアPCE価格指数、10日には3月消費者物価指数(CPI)とインフレ指標の発表が予定され、今月開催の米連邦公開市場委員会(FOMC)を控え材料視されやすい。
一方、今月開催の日本銀行金融政策決定会合では追加利上げについて議論されるとみられているものの、日本のインフレ指標は伸びが鈍化し、金融引き締めを鮮明に打ち出すことは期待できない。ただ、ドル・円は160円以上の水準での日本の為替介入が引き続き警戒され、米長期金利が伸び悩んだ場合、米ドル高円安が加速する可能性は低いとみられる。
【米・2月コアPCE価格指数】(4月9日発表予定)
9日発表の米2月コアPCE価格指数は現時点で前年比+2.9%と、1月実績の+3.1%を下回る見通し。市場予想と一致した場合、早期利上げ観測は後退し、ドル売り要因となろう。
【米・3月消費者物価コア指数(CPI)】(4月10日発表予定)
10日発表の米3月消費者物価コア物指数(CPI)は前年比+2.7%と加速が予想され、ドル買い要因になりやすい。
・予想レンジ:158円00銭-161円50銭
・4月6日-10日発表予定の経済指標予想については以下の通り。
○(米)3月ISM非製造業景況指数 6日(月)午後11時発表予定
・予想:54.9
2月実績は56.1。中東紛争による原油価格の大幅上昇はサービス業などを圧迫しつつある。特に4月以降における物価や雇用情勢に影響を与えるとみられているが、3月時点でも新規受注指数は2月実績を下回る可能性が高いとみられる。
○(米)2月耐久財受注 7日(火)午後9時30分発表予定
・予想:前月比-1.0%
1月実績は前月比0.0%。2月については反動増は期待できないようだ。原油高の影響が出てくる3月以降の数字が注目されそうだ。
○(米)2月コアPCE価格指数 9日(木)午後9時30分発表予定
・予想:前年比+2.9%
上昇率は1月実績を下回る可能性があるが、中東紛争の勃発によってエネルギー価格は急騰していることから、3月以降については3%超の水準が続く可能性がある。
○(米) 3月消費者物価コア指数 10日(金)午後9時30分発表予定
・ 予想:前年比+2.7%
中東紛争の勃発によってエネルギー価格の急騰が観測されている。コアの数字にも影響を与える可能性が高いため、3月のコアインフレ率は2月実績を上回る見込み。
○その他の主な経済指標の発表予定
・8日(水):(日)2月経常収支、NZ準備銀行政策金利発表、(欧)ユーロ圏2月小売売上高
・9日(木):(独)2月鉱工業生産、(米)10-12月期国内総生産確定値
・10日(金):(中国)3月消費者物価指数、(加)3月失業率
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