米国とイランが2週間の停戦に合意
米国とイランが2週間の停戦に合意をしました。前回のコラムでもトランプ大統領は本音では1日でも早くこの戦争をやめたいと考えていたはずだとお話ししましたが、パキスタンと中国の仲介は渡りに船だったのでしょう。
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⇒トランプ大統領は完全に迷走!米ドル/円は157.50~160.50円程度のレンジをイメージしながらのカウンタートレードが効果的か。ただし、160円超えからの円安けん制発言に警戒!(今井雅人)
停戦に関して、米国側もイラン側もそれぞれ勝利宣言をしていますが、これは両国とも国内外にメンツがあるので、そのことはお互いに容認すると思います。
停戦が発表されると、原油価格は急落、世界的に株価は急騰し、為替市場では有事の米ドル買いの反動で米ドルが下落すると共に、クロス円(米ドル以外の通貨と円との通貨ペア)では円安が進行しています。
ここで、再度確認したいのですが、今回の動きは米ドル安と円安が同時に進行していることです。
ニュースなどを見ると、停戦によって円高が進んだと解説している報道がいくつか見られますが、これは正しくありません。今回のケースでは、米ドルは主要通貨に対して全面安となっています。
その影響で米ドル/円では米ドル安・円高が進みましたが、クロス円では円安になっていることを忘れてはいけません。
特にメキシコペソなどの新興国通貨に対して大きく円安が進行していることは、注目に値します。

(出所:TradingView)
こうした不正確な報道内容になってしまうのは、日本では今でも円相場というと米ドル/円という固定観念が残っているといえます。
それは、①ドルが基軸通貨であること、②原油、金など主要商品において今でも米ドルでの取引が主要であること、③日本では米国依存が続いていることなどが原因であると考えられます。
トレードをする投資家としては、そこは正確に理解をすることが重要です。
為替相場全体で円安傾向だから米ドル/円は底堅い
今回、米ドル/円は、一時157円台にまで下落しましたが、そこはしっかり下支えされています。有事の米ドル買いの反動がそこまで大きくはならないということと、為替相場全体では円安傾向であることが、米ドル/円の下値を堅くしていると考えればいいと思います。

(出所:TradingView)
その上で、これでイラン情勢が安定するかといえば、いまだに予断を許さない状況にあります。
まず、4月11日(土)にイスラマバードで、戦争終結に向けての協議が始まります。そこで合意されなければ、武力攻撃が再開される可能性があります。
もうひとつの懸念がイスラエルです。トランプ大統領は一刻も早くイランとの戦争をやめたいと考えているのは間違いないと思います。一方、イスラエルはこの際、イランを徹底的に叩きたいと今でも思っているはずです。ネタニヤフ首相が暴走してしまうリスクは考えておく必要があります。
米ドル/円の157円台は買い中心のトレード継続
最後に、今回イラン情勢が一時的にせよ沈静化すると円安が進みました。
この動きは市場環境が落ち着いた状態になると円安になっていくことを暗示していると感じています。
まだ、イラン情勢の変化で上下動があるとは思いますが、最終的には円安方向に向かうという認識は維持してトレードに臨みたいと思います。
その上で、円売りポジション中心のトレードを続けます。米ドル/円は157円台は買い。

(出所:TradingView)
メキシコペソ/円などスワップ金利が稼げるクロス円のロングポジションはキープしていきます。

(出所:TradingView)
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