[ドル・円]
来週のドル・円は底堅い値動きか。日本の円安牽制を受け、過度な円売りは抑制される可能性がある。ただ、中東紛争の不透明感は払拭されておらず、原油相場が高止まりならドル買い・円売りが大幅に縮小することはないと予想される。日米財務相会談の後に日本政府が円安牽制姿勢を強めており、為替介入を警戒した円買いに振れやすくなっている。ただ、原油高で日本経済の脆弱性を警戒した円売りが主要通貨を押し上げている。
一方、米国とイランは和平協議を再開し、合意形成が期待される。イスラエルとレバノンの関係改善に向けた動きも好感され、中東紛争の長期化懸念は一服。ただ、不透明感は払拭されず、NY原油先物(WTI)は1バレル=90ドル台と高水準が続く。目先も引き続き米国とイランによる交渉が注目されるが、両国の主張には隔たりがあり、折り合いをつけるのは困難との見方からドル買いが強まる場面もあろう。なお、来週は小売売上高とPMIが注目材料。景況感の改善が示されれば、スタグフレーション懸念は和らぎ、ドル・円は160円台を上回る可能性がある。
【米・3月小売売上高】(21日発表予定)
21日発表の米3月小売売上高は前月比+1.2%と、前回+0.6%を大きく上回る見通し。消費の改善減退が示されれば国内総生産(GDP)の押し上げ要因としてドル買いも。
【米・4月製造業・サービス業PMI】(23日発表予定)
23日発表4月PMIで足元の景況感が注目される。前回は製造業が51.6、サービス業は51.7。さらに改善すれば、利下げ観測後退でドル買い要因となり得る。
・予想レンジ:158円00銭-161円00銭
・4月20日-24日発表予定の経済指標予想については以下の通り。
○(米)3月小売売上高 21日(火)午後9時30分発表予定
・予想:前月比+1.2%
2月実績は前月比+0.6%。税還付の影響が出始めているようだが。ガソリン価格の値上がりによって全体の数字は高い伸びとなる見込み。ただ、原油高は個人消費を圧迫する要因となるため、4月以降については楽観視できない。
○(日)3月貿易収支 22日(水)午後9時30分発表予定
・予想:+1兆676億円
参考となる3月上中旬分の貿易収支は+4102億円で輸出の伸びが目立った。前年3月の貿易収支は+5298億円となっており、今年3月については昨年3月の貿易黒字額を大幅に上回る見込み。
○(欧)4月ユーロ圏製造業PMI 23日(木)午後5時発表予定
・3月実績は51.6
3月実績は51.6。4月については、多くの業種でイラン戦争に起因するエネルギー価格の大幅上昇の影響を受けることから、3月実績を下回る可能性が高いと予想される。
○(米)4月製造業PMI 23日(木)午後10時45分発表予定
・3月実績は52.3
3月実績は52.3。4月についてはイラン戦争に起因するエネルギー価格の大幅上昇の影響が表面化するとみられ、3月実績を下回る可能性が高いと予想される。
○その他の主な経済指標の発表予定
・20日(月):(加)3月消費者物価指数
・21日(火):(英)3月失業率
・22日(水):(英)3月消費者物価指数、(欧)2月ユーロ圏鉱工業生産
・23日(木):(欧)4月ユーロ圏サービス業PMI、(英)4月サース業PMI、(米)4月サービス業PMI
・24日(金):(日)3月全国消費者物価指数、(英)3月小売売上高
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