トランプ大統領の想定以上にイランは粘り腰
イラン情勢は依然と混沌としています。米国とイランは一応停戦協議に入ってはいるものの、ウラン濃縮に関して大きな隔たりがあったりして、先は見通せなくなっています。
しかし、トランプ米大統領は本音は1日でも早くこの問題を解決したいと考えていると私は見ています。
それは、今回はトランプ大統領の想定以上にイランが粘り腰で、その影響で、米国を含む世界経済に大きなマイナスの影響を与え始めていていることが原因です。
先週末(4月10日)、米国で2つの意義の大きな経済指標が発表されました。ひとつは、3月のCPI(消費者物価指数)です。
今回の結果は前年同月比3.3%。2月の2.4%から大幅に上昇しています。
米国・イスラエルのイラン攻撃が始まったのが2月の終わりですので、3月の数字はその影響が反映されています。つまり、今回のイラン情勢の混乱によって米国のインフレが予想以上に加速していることが確認されたということです。
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強気の姿勢とは裏腹にトランプ大統領は一刻も早く打開したい
もうひとつは、ミシガン大学の米消費者態度指数(4月分)です。こちらは47.6と予想の52.0を大きく下回り、統計が始まって以来最低の水準となりました。
イラン情勢による影響で、米国国内の消費マインドが大きく低下していることが確認されたわけです。
今年(2026年)の秋に中間選挙を控えているトランプ大統領にとっては、今一番気になっているのは最近の支持率の低下です。元々、トランプ大統領は「私は米国のインフレを抑えて、経済を良くする」と言って当選しました。
それが、実際は逆の結果になっているわけですから、この状態が長引けば、支持率がさらに下がることは自明の理です。表面上は強気の姿勢を崩していませんが、この状況を一刻も早く打開したいと考えて居るのは間違いありません。
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本格的な円安相場の時期に入っているのか?
マーケットもそのことを意識しはじめているのでしょう。
現時点でまだ状況は不透明ではありますが、そんな中でも徐々にリスクオンの状態になってきました。
さすがに原油価格だけは高止まりしていますが、株式市場もかなりピークに近いところまで、回復してきています。

(出所:TradingView)

(出所:TradingView)
為替市場では、米ドル/円こそ158-160円程度のレンジに入り込んでいるものの、その他のクロス円では、確実に円安が進んでいます。ユーロ/円、英ポンド/円、メキシコペソ/円など、軒並み直近高値を上に抜けてきています。

(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:世界の通貨VS円 日足)
私は、いずれイラン情勢が落ち着ければ、本格的な円安相場がやってくると、何度も申し上げてきましたが、もうすでにその時期に入ってきている可能性が高いと考えています。
今後は、それぞれのクロス円が最高値を更新していく流れが続くのではないかと予想しています。クロス円での円売りを継続します。
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