本日のNY為替市場のドル円は、先週末の日本銀行とニューヨーク連邦準備銀行によるドル円の「レートチェック」を受けて、日米協調ドル高・円安是正観測への警戒感が高まっていることで、ドル売り・円買い介入が実施される可能性に警戒することになる。
ドル円は先ほど通貨当局による「レートチェック」、あるいは円買い介入と思しき値動きとなり153円台前半まで急落する局面があり、今後も警戒しておきたい。
ドル円は23日の日銀金融政策決定会合後の植田日銀総裁の会見を受けて、159円台に乗せた後、大口のドル売りで157円台まで急落していた。しかし、本日発表された日銀当座預金では、財政等要因の予想-6300円に対して-6700億円だったことで、円買い介入による減少が確認されなかった。金曜日の下落は噂されているように日銀による「レートチェック」に過ぎなかったことになる。
しかし、ドル円の158円台で、日米の通貨当局が「レートチェック」を行ったことで、今後は日米協調ドル高・円安是正に向けて、1998年6月のようにドル売り・円買い介入に踏み切る可能性もあることから、当分は日米通貨当局の出方を見極めていくことになる。
1998年6月17日にはドル円がアジア通貨危機などから144円台まで上昇した局面で、日米協調円買い・ドル売り介入が行われ、高値144.14円から安値136.03円まで8.11円下落した。この時の日米協調介入では、米国が8億ドルのドル売り、日本が2312億円の円買いを行い、合計で約25億ドル規模の介入だった。その後ドル円は8月に147円台まで切り返したが、ロシアのルーブル建て債務のデフォルトやロングタームキャピタルマネジメント(LTCM)の破綻を受けて、米連邦準備理事会(FRB)による大幅利下げが断行され、最終的には101円台まで下落していった。
本日からのFOMCでは政策金利の据え置きが予想されているが、ドルの懸念材料としては司法省によるパウエルFRB議長への捜査がFRBの独立性を脅かしていること、ハト派の次期FRB議長の指名、今月末に期限切れとなる「つなぎ予算」次第で再び米政府機関が閉鎖される可能性、トランプ米政権と欧州との対立激化への警戒感などが挙げられる。
本日発表される1月米消費者信頼感指数は91.0と予想されており、昨年12月の89.1からの改善が見込まれている。労働市場格差が11月の8.1、12月の5.9から悪化傾向にあるのか、それとも改善しているのかも注目しておきたい。
ドル円のテクニカル分析では、中期的に価格は159.45円まで高値を更新していたものの、オシレーター系指標は更新できていないという「逆行現象(ダイバージェンス)」が出現して売りシグナルが点灯している。
短期的には、月曜日に窓(155.63円〜155.35円)を空けて下放れているため、窓埋めまでは売りシグナルが点灯している。
市場筋の推定では、シカゴIMM先物市場の円売り持ちポジションの代表格であるCTA(商品投資顧問業者)の持ち値が155円付近とのことである。
また、一目均衡表では均衡表と遅行スパンが逆転し、現状は雲の中(上限156.11円・下限153.64円)で推移しており、明確に下抜けた場合は三役逆転が点灯する。
・想定レンジ上限
ドル円の上値目処(めど)は、155.63円(1/23安値)
・想定レンジ下限
ドル円の下値目処(めど)は、152.16円(2025/10/30安値)
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