■ギリシャは再選挙だが、ユーロはそろそろ「下げ一服」か
ギリシャは連立協議が不調に終わり、とうとう再選挙という事態になってしまいました。
再選挙は、6月17日(日)に実施されるということですが、まだ1カ月ほどありますので、これからしばらくの間は、投資家も動きにくくなってきます。
ユーロが大きく買い戻されることはないとは思いますが、2012年1月につけた安値に近づいていることもあり、「下げ一服」というところではないでしょうか。
(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:ユーロ/米ドル 週足)
■欧州経済は「負のスパイラル」に入っている
それにしても、世界経済全体は、ひとことで言って「弱い」。
ユーロ圏の成長率は、全体ではゼロで、南欧諸国では、マイナス成長が続きます。これは、以前当コラムでも話したとおり、ユーロを採用している国のジレンマです。
【参考記事】
●金融市場は混沌、相場はレンジ入りか。懸念は欧州経済危機の「負のスパイラル」
●スイスが大量のフラン売り介入を実施。なぜ、日本は大規模介入ができないのか?
つまり財政赤字が拡大すると緊縮財政を迫られるので、その結果、景気が落ち込むという構造的な問題を抱えているということです。それが今、現実となって現れてきています。
さらに、米国の景気状況もフラフラしていますし…
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