アメリカの干ばつによる穀物価格の上昇で、コモディティ全般の国債価格が急騰してきた経緯で、G20も行われることになり、金融緩和どころではないという雰囲気が醸し出されてきたここ数週間であった。一部にはむしろ協調的に利上げしてでも物価高騰に歯止めをかけなければいけないのではないかとの観測も出ていたくらい。
しかし昨日のFOMC議事録の公開で、再び緩和観測が噴出した。多くのメンバーが追加緩和を指示したというもの。為替相場では過敏に反応し、ドル円は1円ほども急落した。ここしばらくはドル円の一日の値幅が極端に小さかったので、ちょっと守りに手薄だったこともあろう。
せっかく1週間ほどかけて、チキチキと上がってきて、いよいよ80円台も視野に入ってきたかというときに、急落である。あっという間に78円台の前半まで押し込まれた。私も起きて見ていたが、ちょっと押し目買いも出来そうもない落ち方だった。
一方でユーロドルは、前日の上げで8月の高値であった1.2442も越えてきて、その後はひたすら堅調。FOMCの議事録ではドル売りがモロにかぶってきて、1.25台まで回復。これは7月上旬以来の高さである。ドルの全面安という展開だったので、ユーロクロスが特にどうこうという事はなかったが、ユーロドルは1.2500を越えてからはほとんど押し目らしい押し目も作らずに高値追いとなっている。
昨日のユーロドルの高値は1.2539までだったが、ニューヨーククローズではほぼ高値圏での終了となっている。そして本日の東京時間ではさっそく上値トライをしている。1.2550を越えてきたが、東京時間にやってしまうと、いつものジンクスが思い起こされる。このレートは海外市場から見ると場外戦である。
いつもはこの高値がなかったかのように反対サイドをやりにいく。つまりユーロドルは下げてしまうという可能性が強いのだ。東京勢だけが端っこをつかむというものだ。ジンクス通りになるとも考えにくいが、欧州時間の入り際の2時間くらいで大体の様子はわかるはずだ。
ユーロの伸びが大したものでなければ私もユーロドルを逆張りになるが売り込んでいってみようと思う。ユーロが下がるだけの根拠に乏しいのだが、何もしないで実際に下がると後悔することになりそうだからだ。欧州時間の最初にユーロドルば1.2570近辺まで上昇しているが、買い戻しのストップ注文をこの外側におけばよいだけだ。
今晩は雇用保険と住宅価格の指標が出る。国内景気が回復しているのではないかというビューとは別に、住宅関連では新築住宅販売も中古住宅販売も予想を下回ったという経緯がある。今晩の住宅価格もあまり期待しない方がいいというのが世の中のコンセンサスだろう。
ということは実際に良かったりしたら、サプライズということになってドル買いが激しく起こることにもなりかねない。それだけ昨日はドル売りポジションが積み上がったとも見られるからだ。また緩和期待が頭を持ち上げてきたことで、コーンや小麦などが再び歴史的な高値をうかがうところまで高騰してきているのも、間接的にではあるが見逃せないところだろう。
日本時間 17時40分
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