■米ドル/円、9営業日で約6円の下落!
こうした中、アベノミクスとは裏腹に、本邦投資信託からの解約による円買いが断続的に出され、クロス円(米ドル以外の通貨と円との通貨ペア)は軒並み下落しています。
(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:世界の通貨vs円 日足)
豪ドル/円はついに90円を割り込み、本稿執筆時点では、89.40円で軟調に推移。
(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:豪ドル/円 日足)
新興国通貨のマーケットが大荒れとなっており、流動性が枯渇してきている中で注目されるのが、避難通貨である「円」。
前述の豪ドル/円を筆頭とした、クロス円の下落圧力により、米ドル/円は続落しています。
一時は97~98円で下げ止まるという意見も多かった中、米ドル/円は着実に値を下げ、本日6月13日(木)はついに節目の95.00円を割り込んできました。
6月の始値は100.485円ですから、9営業日で約6円の棒下げということになります。
(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 4時間足)
■黒田日銀総裁のゼロ回答にマーケットは失望
新興国通貨の下落に加え、米ドル/円の下落を誘因しているのが、日経平均。
その日経平均が急落したきっかけとなったのが、6月11日(火)の日銀金融政策決定会合です。
(出所:株マップ.com)
この会見において、黒田日銀総裁は現状維持のゼロ回答。
黒田日銀総裁は、4月4日の会見で「戦力の逐次投入はしない」とコメントしているため、今回のゼロ回答は当然ではあるのですが、日経平均が急落する中、追加緩和を期待していた欧米投資家の失望を誘う結果となりました。
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