欧州序盤ではドル円は98円台の前半、ユーロドルは1.3750をちょっと下回ったところで始まった。これはここ1週間で見れば明らかにドル高のレベルだ。それだけ夜中のFOMCではドル高になる材料が出るのではないかと期待していることになる。前回、9月のFOMCでは、これで当分は緩和縮小がなくなったのだなと、新たなコンセンサスができあがったというのに、ここにきて、やや不安感も出てきたのか、テイパリングの年内開始も可能性は排除しないという見方も出てきているのだろう。
通常であればマーケットの動いている材料に関係なく、ドルが高くなってきているのだから、そのままついていってドルロングで攻めればよい。しかし今回は明らかにドル金利の観測に基づくものなので、簡単にそうした観測に乗っていっていいものかどうか、ためらわれる。どうせならば夜中まで待って、FOMCの結果を眺めてからでも遅くはないような気がする。
私はADPの雇用指数が13万人の増加となり、予想よりも大きく悪かったことを見届けて、早めに寝た。夜中にこそこそと起き出して画面を見たが、あまり変わり映えのしないレベルだった。
ただし米国株はかなり落ちていた。夕方のグローベックスセッションでは米国株はとても高くて、今夜も史上最高値をトライするのかと思って見ていたのだが、それが前日比でマイナス圏にまで後退している。まあ雇用統計を控えた前のADPが失望ものだったのだから仕方がないといえば、それまでである。
FOMCの声明文では、緩和縮小についてどう考えているのか、が注目である。また「もっと証拠が欲しい」ということであれば、来年の6月までは緩和縮小はないだろうということになる。それまでに劇的な雇用環境の改善はありえないと誰もが思っているからだ。そしてインフレ率が低いと言っている最中に出てきたCPIのデータも、予想を下回るものだった。これでますます緩和継続が明確になりそうなものである。
直前はややドル売りが出てきたようにも見えた。やはりそれまで進んできたドル高だったが、「緩和継続」という文字が出てくることを考えれば、当然のポジション調整も出てこようというもの。それでもドル円は98円ちょうどを割り込まないし、ユーロドルも1.38台に乗せてくることはなかった。
さあ、時間だ。声明文の文言なんかは読んでいられないので、値動きで判断するしかない。金融相場の状況なので、債券価格と株価は同じ方向に動くだろう。両方とも上がれば、緩和縮小の見込みはまったくなくなったことを意味し、両方とも下落すれば、緩和縮小もやはりありうるのだということだ。
FOMCの結果が出ても、最初の2分くらいは混乱した。マーケットの値動きも狭いレンジの中でチョッピーに動いているだけ。3分もすると債券相場が急落を始めた。そこで私はドル買いになるだろうと思って、98.39で買ってみた。昼間のレベルから見ても、とても高いレベルだ。きっと緩和縮小の方向の話も出てきたのだろうと思うしかない。かなり遅れてだが、米国株も下がってきた。
ドル円は98.50を越えてきたが、自分がロングポジションをもっているせいか、実に遅く感じる。会見はないのだから、これ以上、フレッシュな材料は出てこない。30分くらいでやっと98.68まで上がったが、それを見た後は5分足で2本の陰線が並んでしまったので、98.54でやめてしまった。しっかりと構えていたのに、15ポイントしか取れなかった。まあ、それだけ動いていないのだから、仕方がない。
さて今晩のイベントとしては、失業保険やシカゴPMがある。すでに昨日、ADPが出てしまった後なので、来週末の雇用統計は悪いものだというコンセンサスが出来あがってしまっており、あまり雇用関連のデータには注目が集まっていない。また景況指数も政府のシャットダンの影響で悪化していて当然だと思われているので、マーケットの反応は鈍いであろう。
注目は米国株の動きだろう。昨日、歴史的な最高値をやった後だけに、高値警戒が出てきている。これが落ちるとなると、結構な深押しを演じる可能性が高いくらいにポジションもたまっているようだ。私もリスク回避の方向を攻めるという意味でも、ユーロ円の135円台とかがあれば、売っておきたい。今年の最高値は135.51なので、ストップ注文は近くて置きやすいし(笑)。
日本時間 15時40分
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