■日経平均急落! 米ドル/円は、一時101円割り込む
みなさん、こんにちは。
今週(2月3日~)の日経平均と米ドル/円は急落。

(出所:株マップ.com)
米ドル/円は、101.77円の節目を割り込むと下落に拍車がかかり、あっさり101円を割り込む展開。一時、100.76円まで急落しました。

(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 1時間足)
この急落の背景には、先週1月31日(金)に報道された老舗ヘッジファンドの閉鎖のニュースが大きく影響しています。
ボブ・カー氏が18年前に創業したヘッジファンド運営会社ジョーホー・キャピタル(運用資産51億ドル=約5230億円)は、資産運用ビジネスから撤退し、ヘッジファンドを清算すると顧客に通知した。事情に詳しい関係者2人が明らかにした。
情報の非公開を理由に関係者が匿名を条件に語ったところでは、ニューヨークを本拠とするジョーホーは、3月末までに外部から集めた資金を全て返還し、今後はカー氏の個人資産を運用する会社となる。
(出所:ブルームバーグ)
ジョーホー・キャピタルは、アジアと日本株に特化したファンドで運用資産は50億ドルを超えていたと言われています。
創業者のボブ・カー氏は、かつてタイガー・マネジメントでアジア株を運用し、東京に住んでいたことでも有名。
この報道が、マーケットのセンチメントを悪化させ、2月最初のマーケットで米ドル/円はいきなり101円を割り込む展開。
■閉鎖の背景に靖国問題? アベノミクスに業を煮やしたか
上記のファンド閉鎖は、前回のコラムでご紹介した靖国問題が影響していると言われています。
【参考記事】
●トルコ中銀4.25%大幅利上げ効果は短命。ドル/円は101.78円抜ければ下値余地拡大(1月30日、西原宏一)
本来、欧米勢は安倍政権による有効な経済対策に大きな期待をかけ、2013年から日本株を大きく買い越していました。
それが2013年末から、安全保障や憲法改正ばかりが話題となり、肝心の具体的な成長戦略がなかなか出てきません。
法人税減税も含め、アベノミクスによる具体的な成長戦略が出てこないことに業を煮やした欧米勢は、徐々に日本株から投資を引き上げています。
その典型例が、前述のジョーホー・キャピタルの閉鎖というわけです。
米ドル/円は日足で一時、一目均衡表の…
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