■ユーロ/米ドルは当面、調整相場が継続か
今年(2015年)の為替相場の中心はユーロ/米ドル。
そのユーロ/米ドルですが、前回のコラムのとおり、調整局面入り。
【参考記事】
●ドイツ国債利回り再上昇でユーロ高継続。反発中のユーロ/円に注目する理由とは?(5月14日、西原宏一)
大きな流れは依然として「ユーロ安・米ドル高」なのですが、ユーロ/米ドルは短期間に、ほぼ1000ポイント調整し、マーケットには利益確定されていないユーロショートも数多く残されています。こうしたことから、当面は高値圏での調整相場を余儀なくされそうです。
(出所:米国FXCM)
■ロングにするべき通貨は、米ドルと英ポンド
マーケットのコンセンサスとしては、ロングにするべき通貨は、まず米ドル。
(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドルVS世界の通貨 日足)
あえて言えば、BOE(イングランド銀行[英国の中央銀行])の次のステップは利上げと言われている英ポンドもです(以前のコラムを参照)。
【参考記事】
●英ポンド/円は190円へ上昇濃厚! なぜ、ここに来て、英ポンドは注目を集めている?(4月30日、西原宏一)
対ユーロでの米ドル買いが調整に入ったため、米ドル買いの対象通貨として円が選好され、再び米ドル/円が注目されつつあります。
■米ドル/円は122.50円を目指す可能性が濃厚
本稿執筆時点での米ドル/円は121.05円で推移。
今週(5月18日~)に入って、米ドル/円は120.50円、121.00円といったレジスタンスをじわじわと突破してきました。
米ドル/円の122.50円には巨大な米ドル売り注文がウワサされていることもあり、一気に米ドル/円が急騰することはないのでしょうが、引き続き、下値を固めつつ、122.50円を目指す可能性が濃厚。
仮に、米ドル/円が122.50円を越えれば、長らく狭いレンジで調整相場を演じていた米ドル/円が再びメイントレンドである米ドル上昇相場に戻り、125円に向け、上昇する公算が濃厚。
(出所:米国FXCM)
118円台で底固めし、米ドル高トレンドに回帰しつつある米ドル/円に注目です。
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