■商品価格低迷で資源国通貨が下落
みなさん、こんにちは。
上海株式市場は、中国政府の介在によって、不安定ながらもなんとかサポートされていますが、中国経済の減速が大きな影響を与えているのが商品市場。
【参考記事】
●第2のリーマンショックの引き金を引くのか? 上海株急落も中国政府はもう打つ手なし!?(7月28日、西原宏一&松崎美子)
原油、鉄鉱石、ミルクプライス(乳製品に対する支払い価格)と軒並み低調。

(出所:米国FXCM)
原油は加ドル、鉄鉱石は豪ドル、ミルクプライスはNZドルといったように、こうした商品価格の低迷は、資源国通貨にダイレクトに影響を与えます。
【参考記事】
●NZドルは1200pips急落! NZ中銀がさらに利下げする公算が濃厚な理由とは?(7月23日、西原宏一)
原油の反落により、BOC(カナダ銀行[カナダの中央銀行])は7月15日(水)に今年(2015年)2度目の利下げを決断。呼応して加ドル/円は95円台へと反落。

(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:加ドル/円 4時間足)
鉄鉱石価格の急落により、豪ドルも軟化。
RBA(オーストラリア準備銀行[豪州の中央銀行])は政策金利をすでに2.00%まで下げており、追加利下げは予測されていないことから、豪ドル/円は急落こそしていませんが、90円台という低水準で推移。

(出所:米国FXCM)
そして、ミルクプライスの急落により、RBNZ(ニュージーランド準備銀行[ニュージーランドの中央銀行])が、なりふり構わず追加利下げをしているNZドルも急落。
RBNZはさらに追加利下げをする公算も濃厚です。
【参考記事】
●NZドルは1200pips急落! NZ中銀がさらに利下げする公算が濃厚な理由とは?(7月23日、西原宏一)
NZドル/円は、一時、80円台ミドルまで急落しています。

(出所:米国FXCM)
上海株が不安定ながらも政府の介在によってサポートされていることから、前述の資源国通貨もサポートされていますが、中国は株よりも実体経済の低迷が顕著になっており、需要が停滞している商品市況は低迷。
よって、調整はあるものの、資源国通貨の上値は限定的となる公算が濃厚。
■原油価格の下落がユーロの動向にも影響
低迷する原油価格はユーロの動向にも影響を与えます。
【参考記事】
●ギリシャ問題ひと段落でなぜユーロ安? スワップ狙いのトルコリラ買いにご用心!?(7月21日、西原宏一&松崎美子)
原油価格の下落に伴い、欧州の雇用状況が悪化。
こうした状況下では、ECB(欧州中央銀行)がインフレ率を押し上げるのは困難を極めるため、マーケットでは、ECBの追加緩和期待が拡大します。
これはユーロにとってネガティブ要因。

(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:ユーロVS世界の通貨 日足)
一方、マーケットのコンセンサスでは、米国の利上げは2015年9月。
こうした金融政策の相違から、ユーロ/米ドルは再び下落基調へ。

(出所:米国FXCM)
そして、米ドル/円は2015年6月に126円超えに失敗して以降、長期に渡って、120~125円のレンジで推移。

(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 日足)
結果、ユーロ/円の上値はじりじりと下がってきています。
■ユーロ/円は126円台へ下落する可能性が高い
以前の当コラムでもご紹介したように、ユーロ/円の上値は141円から138円へと下がってきています。
【参考記事】
●ユーロ/円は126円台までの下落も視野に! 日本株が好調だと、なぜユーロ安になる?(7月16日、西原宏一)
そして、今週(7月27日~)のユーロ/円の高値は137.11円。137.10円には200日移動平均線も位置し、そこがレジスタンスとなっており、ユーロ/円の上値はじわじわと下降しています。

(出所:米国FXCM)
不安定な上海株の動向を横目に、日本株は引き続き底堅い展開。

(出所:株マップ.com)
この日本株の動きがリパトリエーション(本国への資金還流)フローとなり、ユーロ/円の上値を重くするのは、以前の当コラムでご紹介したとおり。
【参考記事】
●ユーロ/円は126円台までの下落も視野に! 日本株が好調だと、なぜユーロ安になる?(7月16日、西原宏一)
ユーロ/円の下値メドは、引き続き133円台ミドル。中期的には、2015年4月14日安値126.08円に向けて下落する可能性が高いのではないでしょうか?

(出所:米国FXCM)
資源国通貨だけでなく、ユーロ/円の動向にも注目です。
※筆者の都合で、来週はこのコラムを休載させていただきます。次回は、8月13日(木)から再開の予定です。よろしくお願いします。
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