■「提灯」がついてしまった相場に対する反動
本日の日銀金融政策決定会合の決定を受けて、米ドル/円は111.885円の高値から一気に108.058円(※)まで急落となったほか、日経平均も620円を超える大幅下落となって、ゴールデン・ウィーク前の取引を終えました。
(編集部注:米ドル/円はその後さらに下落し、107円台をつける場面もあった)
(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 1時間足)
(出所:株マップ.com)
冒頭にお伝えした報道を受けて、市場には必要以上の追加緩和期待が広がり、相場全体にいわゆる「提灯(ちょうちん)」がついてしまったことによる反動が、大きく出ているのではないでしょうか。
■「円高・株安」の基調に変化はないが…
さて、今後の展開でありますが、前回のコラムでもお伝えしたとおり、「円高・株安」の基調に変化はないと思っています。
【参考記事】
●原油価格反転による安定感は一時的。米ドル/円は戻りのメドを慎重に見極めたい(4月21日、今井雅人)
ただ、米ドル/円は、これまで107円台で3回(4月7日の107.668円、4月11日の107.632円、4月18日の107.794円)、下値トライを止められています。
(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 日足)
この、107円台半ばのサポートを下抜けるかどうかがポイントでしょう。
完全に抜けてくるのであれば、2014年10月15日の安値105.195円が当然ターゲットに入ってくるのではないでしょうか。
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