■流動性不足気味の中、ドル/円は一時99.50円台へ下落
みなさん、こんにちは。
先月(7月)の日銀金融政策決定会合でヘリマネ期待が霧散した米ドル/円の下落トレンドは変わらず、今週(8月15日~)も続落。
【参考記事】
●株高に反応薄も悪材料に敏感なドル/円。政府・日銀も為替はもう手立てなしかも!?(8月16日、西原宏一&大橋ひろこ)
今週(8月15日~)は、本邦勢がお盆休暇、欧米勢がサマーホリデーに入っていることもあり、為替市場の流動性は不足気味。
このようなマーケット環境下、8月15日(月)の米国債償還の影響もあり、米ドル売り需要が増加しました。
(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドルVS世界の通貨 4時間足)
流動性が枯渇する中、米ドル/円は節目の100.00円をブレイク。一時、99.50円台と久しぶりに2ケタに突入しました。
(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 4時間足)
■日銀の追加緩和も効果は半減…。円高トレンド変えられず
9月の日銀金融政策決定会合での追加緩和期待も残っていますが、日銀の追加緩和も回を重ねるうちに徐々に賞味期限切れで効果は半減しており、なかなか円高トレンドを変えられず。
(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:世界の通貨VS円 週足)
過去のコラムで何度かご紹介させていただいていますが、100.60円はアベノミクス相場の50%戻し。
【参考記事】
●ドル/円は105円決壊で100.60円へ下落中! 英ポンド/円は1カ月以内に30%乱高下!?(6月16日、西原宏一)
●ドル/円のボラティリティがリーマン以来の高水準! 日銀会合後の乱高下に要注意(7月28日、西原宏一)
ザラ場では何度かブレイクしていますが、仮に週足ベースでこの50%戻し水準を明確に割り込んでくると、米ドル/円は2ケタに回帰していく公算が高まってきます。
ただ、米ドル/円は高値の125円から、すでに20%調整しています(過去のコラム参照)。
【参考記事】
●日銀ゼロ回答&初の為替監視リスト入り! 米ドル/円は106円台到達で目標は100円に(5月2日、西原宏一)
対円での米ドル安はトレンドこそ変わりませんが、そのスピードは徐々に緩慢になる可能性も。
(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 日足)
米ドル安は、対円ではなく、他通貨にその場を移行していくのかもしれません。
(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドルVS世界の通貨 4時間足)
中央銀行の追加緩和効果が薄れているという意味では…
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