■ユーロは1年半のレンジから抜けられるか
今週(10月17日~)のイベントを見ると、20日(木)朝に最後となる米大統領選テレビ討論会があります。
トランプの発言を見ていると、当選するようにはとても思えませんよね。
討論会で動くのかもしれませんが何が出るかわかりませんし、トランプリスクで米ドル/円の落ちる場面があれば拾っていいのでしょう。

(出所:CQG)
10月20日(木)の夜にはECB(欧州中央銀行)理事会もありますよね。
ユーロ/米ドルは先週(10月10日~)、下落していますが、ブルームバーグが関係者の話としてテーパリング(※)の検討を報じたため、そこで買った人たちがふるい落とされたのかもしれません。
(※編集部注:「テーパリング」とは、量的緩和政策により、進められてきた資産買い取りを徐々に減少し、最終的に購入額をゼロにしていこうとすること)
ブルームバーグの記事は、「あえてリークさせたのでは」との見方もあります。「今すぐではなくとも、いずれ始まるテーパリングへの道筋を示しておきたいのでは」と。
ドラギさんは表向きテーパリングを否定していますが20日(木)のECB理事会で何を話すのか、注目ですね。
ユーロ/米ドルは日足だと下にブレイクしたように見えますが、週足レベルではまだレンジ。

(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:ユーロ/米ドル 日足)

(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:ユーロ/米ドル 週足)
1年半以上も揉み合っているためブレイクの見極めが難しくなっています。
メルマガ「FXトレード戦略指令!」で書いたように先週末、RCIの3重底に注目して売りましたが、20日(木)までに手仕舞いし、ドラギさんの発言を待ちたいですね。
■ターゲットはアベノミクス円安の38.2%=107円手前
今週(10月17日~)の戦略も米ドル/円の押し目買いでしょうね。
まだ円高論者も多いので買われすぎにもなっていないでしょうし、ハリケーンの影響で供給への懸念が出ている原油も底堅い。
上値余地はありそうです。ターゲットはどのくらいを見ていますか?
アベノミクス円安の38.2%戻しが106.57円。

(出所:CQG)
105円を抜けてくれば107円手前まではあるかなと見ています。
(構成/ミドルマン・高城泰)
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