■ユーロ/米ドルの上昇にも注目
金(ゴールド)を見ても、3月15日(水)を境に切り替えしています。反転したのは昨年(2017年)12月15日を起点にした上昇の50%押しである1200ドルの水準。
12月15日(木)は、前回米利上げが行われた日です。12月、3月とFOMCをきっかけにきれいに反転しています。

(出所:Bloomberg)
金がこのまま上昇するなら、米ドル安とも符合しますよね。

(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドルVS世界の通貨 日足)
米ドルを売るなら対ユーロはいかがですか?
オーストリア中銀総裁のノボトニーさんが「ECBは利上げを債券買い入れプログラム終了の前にするか、後にするか今後決定する」と発言したことで、QE(量的緩和策)終了前の利上げの可能性を織り込む形でユーロが上昇しました。
ノボトニーさんの発言はECB(欧州中央銀行)の政策転換の先行指標としても注目されるキーパーソンですよね。
チャート的にはいい形になっていますが、ユーロ/米ドルはボラティリティが非常に低下しています。
高値を追って買わず、ヘッドラインなどで急落したところを拾いたいですね。

(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:ユーロ/米ドル 日足)
ただ、今回は金利をきっかけにした米ドル安です。トランプラリー以降、米金利にもっとも相関してきたのは米ドル/円でした。
NYダウがいくら買われても米ドル/円は上がらないのに、米金利の上昇には追随してきました。米金利をきっかけにした米ドル安を狙うなら、素直に米ドル/円でいいのかなと思います。

(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 日足)
■長期米ドル高は変わらずも短期は戻り売りで
今週(3月20日~)はFOMCメンバーの発言も多いですが、次回の利上げは早くても6月。だいぶ先ですから材料にはなりづらそうです。
同感です。今年(2017年)は米ドル高の1年だろうと思いますが、FOMCをきっかけにした調整はもう少し続くでしょう。
もし米ドル/円が、112.50円をしっかり割れてくるようだと、レンジの下限である111.60円で下げ止まらず、トランプラリーの50%押しの110円を目指す可能性も高まってくる。

(出所:Bloomberg)
米ドル/円の戻り売りでいきたいと思います。
(構成/ミドルマン・高城泰)
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