■米ドル全体は底打ちするも、米ドル/円の上昇は後ずれに?
ところで、米ドル全体の底打ち、また、切り返しがあれば、ユーロ、英ポンドなど主要通貨の頭打ち、または反落が想定される。そうなると、すでに大きく買われていたユーロ/円、英ポンド/円などメインクロス円(米ドル以外の通貨と円との通貨ペア)の調整とともに、米ドル/円の上昇が後ずれになる可能性がある。
目先、米ドル/円の焦点は5月23日(火)安値110.86円割れの有無にあるが、割り込む場合、最大で4月末に形成された「ギャップ」を一時埋める値動きになってもおかしくない。仮にそのような局面があれば、絶好の押し目のチャンスだとみる。
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4月安値108.13円からの上昇波がホンモノなら、これから安値更新していく可能性は小さいとみる。
■豪ドル/米ドル、豪ドル/円は近々安値更新か
そのほかの通貨ペアに関しては、「出遅れていた」豪ドルのベア(下落)志向が強いと思う。米ドル全体がかなり落ち込んできたが、豪ドルの反発はかなり限定されていたので、豪ドルは足元すでにベアトレンドに復帰していると思う。豪ドル/米ドルも豪ドル/円も近々安値更新を図るだろう。
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■ユーロ/円は130円台打診、米ドル/円は115.50円ブレイクへ
昨年(2016年)の高値を更新しているユーロ/円は、ここからスピード調整が必要とされるが、中期スパンにおけるブル基調を維持できるだろう。調整一巡後、130円の大台打診を有力視する。
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ちなみに、筆者はユーロ/米ドルの頭打ちを想定しているから、ユーロ/円の130円の大台打診があれば、それはほかならぬ、米ドル/円の上昇を伴った結果であり、米ドル/円も早晩115.50円のブレイクをめざすだろう。
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