■衆議院選の結果が米ドル/円やクロス円のカギに
日本では、10月22日(日)の衆議院選に注目が集まっており、その世論調査の結果で、株式市場や円相場が動いています。
【参考記事】
●解散総選挙は「株高・円安」になりやすい! 米ドル/円、英ポンド/円は押し目買いか(9月26日、バカラ村)
6月8日(木)の英総選挙のときは、メイ首相が与党の議席数を増やすために解散総選挙を実施しましたが、結果は解散前から議席数を減らすこととなりました。
【参考記事】
●圧勝するつもりの選挙で過半数割れ!? 英総選挙で保守党敗北、英ポンドは急落!
今回の日本の衆議院選も同じように、蓋を開けてみるまではどうなるかわからず、与党が勝つのか、野党が勝つのかによって、米/ドル円やクロス円(米ドル以外の通貨と円との通貨ペア)の動きは変わることになります。
【参考記事】
●本邦解散総選挙と北朝鮮情勢の綱引き!? 英ポンド/円買いに妙味がある理由とは?(9月25日、西原宏一&大橋ひろこ)
●円安トレンド回帰で米ドル/円は118円へ! 続落サイン点灯!? ユーロ/英ポンドに注目(9月28日、西原宏一)
通常、選挙前の株価は底堅く、円は安くなりやすいことが多いので、現在の米ドル/円も選挙前で底堅い展開が続いています。しかし、買い上げていくほどの勢いもなく、クロス円も調整気味の動きとなっています。

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■レンジ想定も金融ショックには警戒!?
今週(10月2日~)から10月相場がスタートし、年末に向けては米国の税制改革の実現性や次期FRB議長の指名、12月利上げの可能性など材料が豊富ですが、米ドル/円の114円~115円にはレジスタンスもあり、年末までは110円~115円のレンジが続くのではないかと考えています。

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懸念材料としては、今年(2017年)の米ドル/円は107円台~118円台と約11円の値幅しか動いておらず、これは、例年から考えるとかなり狭いレンジ幅となっていることです。

(出所:Bloomberg)
また、マーケットでは10年ごと(※)に大きな金融ショックが起きており、そのサイクルが今年(2017年)に当てはまることからも、市場が楽観的になったときに急落するという可能性も考えておくべきかと思います。
(※編集部注:1987年はブラックマンデー、1997年はアジア通貨危機、2007年はサブプライム問題が発生し、金融市場が混乱する事態となった)
今週(10月2日~)から、年末に向けての相場が始まったことになりますが、米ドル/円は基本的に110円~115円の推移が続くと考えています。ただ、例年と比べて年間の値幅が狭いことから、突発的な材料が出たときは、大きく動く可能性もリスクとして考えておくべきかと思います。
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