■FOMC議事録や北朝鮮の報道で米ドル/円は一時110円台へ
11月22日(水)に発表された、10月31日(火)~11月1日(水)開催分のFOMC(米連邦公開市場委員会)議事録では、低インフレの長期化の可能性や、数名のメンバーが近い時期の利上げに反対していることが示され、米ドルが売られました。

(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドルVS世界の通貨 4時間足)
さらに、昨夜(11月27日)は北朝鮮のミサイル発射の可能性が報道されたことから、米ドル/円は110.83円まで下がりました。

(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 1時間)
■米ドル/円は上昇より下落の可能性が大
米ドル/円の111円には生保などの機関投資家の買いがあったようで、先週(11月20日~)はサポートされていましたが、それも昨日(11月27日)下抜けてきました。
【参考記事】
●もしも黒田さんが日銀総裁を辞めたら…!? 生保買いがあっても米ドル/円は戻り売り!(11月27日、西原宏一&大橋ひろこ)
ただ、110円台にも買いオーダーが多くあるため、急落することはなく、ゆっくりとした下げが続いています。
買いオーダーはありますが、IMM(国際通貨先物市場)における投機筋の米ドルに対する円売り越しが多いことから、上昇した際にはその手仕舞いが出るため、上昇するよりは下がる可能性の方が高い状態です。
【参考記事】
●IMMの円売り越し13.6万枚! この数字が10万枚を越えると米ドル/円は調整しやすい(11月21日、バカラ村)

(詳しくはこちら → 経済指標/金利:シカゴIMM通貨先物ポジションの推移)
■パウエル氏の公聴会や税制改革の行方に注目
今週(11月27日~)は、28日(火)にパウエル次期FRB(米連邦準備制度理事会)議長の承認公聴会があります。
今後のFRBの方向性を示してくれる材料が出るか、来年(2018年)は年3回の利上げが予定されていますが、この増減に影響する内容が出るか、今週(11月27日~)の注目イベントの1つとなります。

(出所:FRB)
また、先週(11月20日~)は米議会が休会していましたが、今週(11月27日~)からは税制改革の審議も始まります。
今週(11月27日~)に成立するとは思えないですが、12月に入れば進展する可能性も出てきて、もし成立すれば、米長期金利(10年物国債の利回り)が上昇し、米ドルも上昇するのではないかと考えています。
■ユーロはドイツの政局がカギに
また、ユーロ圏では、ドイツの政局不安が続いており、連立政権が樹立できるかでユーロに影響を与えます。
ユーロ/米ドルは、チャート上は1.1860~1.1880ドルのレジスタンスを越えてきたので強い動きとなっていますが、1.20ドル台にしっかり乗せるのは、ドイツの政治リスクが緩和されないと難しいのではないかと考えています。

(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:ユーロ/米ドル 日足)
米ドル/円の方は、110円台に買いが多くあるため、安値をブレイク…
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