ザイFX! - 初心者必見のFX総合情報サイト

ザイFX!キャンペーン比較
----年--月--日(-)日本時間--時--分--秒
バカラ村の「FX専業トレーダーの相場観」

米ドル/円は上昇より下落と考える理由は?
過熱感のない加ドル/円は売りを継続

2017年11月28日(火)12:50公開 (2017年11月28日(火)12:50更新)
バカラ村

【副業FXで勝つためのメルマガ】田向宏行さんのFXメルマガは儲かるのか? ダウ理論の転換トレードで検証したらこうなった!

■FOMC議事録や北朝鮮の報道で米ドル/円は一時110円台へ

 11月22日(水)に発表された、10月31日(火)~11月1日(水)開催分のFOMC(米連邦公開市場委員会)議事録では、低インフレの長期化の可能性や、数名のメンバーが近い時期の利上げに反対していることが示され、米ドルが売られました

米ドルVS世界の通貨 4時間足
米ドルVS世界の通貨 4時間足

(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドルVS世界の通貨 4時間足

 さらに、昨夜(11月27日)は北朝鮮のミサイル発射の可能性が報道されたことから、米ドル/円は110.83円まで下がりました

米ドル/円 1時間
米ドル/円 1時間

(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 1時間

■米ドル/円は上昇より下落の可能性が大

 米ドル/円の111円には生保などの機関投資家の買いがあったようで、先週(11月20日~)はサポートされていましたが、それも昨日(11月27日)下抜けてきました。

【参考記事】
もしも黒田さんが日銀総裁を辞めたら…!? 生保買いがあっても米ドル/円は戻り売り!(11月27日、西原宏一&大橋ひろこ)

 ただ、110円台にも買いオーダーが多くあるため、急落することはなく、ゆっくりとした下げが続いています。

 買いオーダーはありますが、IMM(国際通貨先物市場)における投機筋の米ドルに対する円売り越しが多いことから、上昇した際にはその手仕舞いが出るため、上昇するよりは下がる可能性の方が高い状態です。

【参考記事】
IMMの円売り越し13.6万枚! この数字が10万枚を越えると米ドル/円は調整しやすい(11月21日、バカラ村)

IMM(国際通貨先物市場)のポジション状況(米ドル/円)11月21日時点
IMM(国際通貨先物市場)のポジション状況(米ドル/円)11月21日時点

(詳しくはこちら → 経済指標/金利:シカゴIMM通貨先物ポジションの推移

■パウエル氏の公聴会や税制改革の行方に注目

 今週(11月27日~)は、28日(火)にパウエル次期FRB(米連邦準備制度理事会)議長の承認公聴会があります。

 今後のFRBの方向性を示してくれる材料が出るか、来年(2018年)は年3回の利上げが予定されていますが、この増減に影響する内容が出るか、今週(11月27日~)の注目イベントの1つとなります。

2017年9月FOMCで示されたドットチャート
2017年9月FOMCで示されたドットチャート

(出所:FRB)

 また、先週(11月20日~)は米議会が休会していましたが、今週(11月27日~)からは税制改革の審議も始まります。

 今週(11月27日~)に成立するとは思えないですが、12月に入れば進展する可能性も出てきて、もし成立すれば、米長期金利(10年物国債の利回り)が上昇し、米ドルも上昇するのではないかと考えています。

■ユーロはドイツの政局がカギに

 また、ユーロ圏では、ドイツの政局不安が続いており、連立政権が樹立できるかでユーロに影響を与えます。

ユーロ/米ドルは、チャート上は1.1860~1.1880ドルのレジスタンスを越えてきたので強い動きとなっていますが、1.20ドル台にしっかり乗せるのは、ドイツの政治リスクが緩和されないと難しいのではないかと考えています。

ユーロ/米ドル 日足
ユーロ/米ドル 日足

(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:ユーロ/米ドル 日足

■クロス円売り目線だけど、ユーロ/円の急落はないのでは…

 米ドル/円の方は、110円台に買いが多くあるため、安値をブレイクしたところで売るとつかまるように思いますが、111.80円あたりは11月20日(月)の安値や200日移動平均線などのレジスタンスが重なり、上値を重くする水準だと考えています。

米ドル/円 日足
米ドル/円 日足

(出所:Bloomberg)

米ドル/円は戻り売りのままで考えていますが、IMMポジションからは、まだ円売りの手仕舞いが出ると考えているので、クロス円(米ドル以外の通貨と円との通貨ペア)も売りで考えています

【参考記事】
米ドル/円は111円割れなら108円へ下落も! 不気味な米ドルの売り手の正体とは!?(11月24日、西原宏一)

ユーロ/円に関しては、131~135円のレンジが継続しており、さらに米ゴールドマン・サックスが来年(2018年)の推奨トレードの1つにユーロ/円の買いを挙げていることから、131円を下抜けたとしても、急落はしないのではないかと考えています。

ユーロ/円 日足
ユーロ/円 日足

(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:ユーロ/円 日足

■加ドル/円を売りエントリー、保有継続へ

加ドル/円に関しては、9月15日(金)を高値に下降チャネルが続いており、まだ売られ過ぎの過熱感もないことから、下降トレンドが続くのではないかと考えています。

加ドル/円 日足
加ドル/円 日足

(出所:Bloomberg)

 86.15~86.20円には200日移動平均線や、週足でのボリンジャーバンドのマイナス2σ(シグマ)があり、サポートレベルとなりますが、8月11日(金)の安値85.45円付近が、昨年(2016年)11月安値からの38.2%押し水準になることから、まずはその位置がターゲットとなりそうです。

加ドル/円 週足
加ドル/円 週足

(出所:Bloomberg)

 メルマガ「バカラ村のFXトレード日報!」の方でも配信していますが、加ドル/円はもみ合いをブレイクしたところで売って、米ドル/円の売りも保有を継続しており、共に建値に手仕舞いのストップロスの買い注文を移動したこともあって、まだしばらく保有を継続してみたいと思います。

加ドル/円 日足
加ドル/円 日足

(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:加ドル/円 日足

 今週(11月27日~)も、米ドル/円、クロス円は、まだ戻り売りで考えています。

GMOクリック証券[FXネオ]
人気のザイFX!限定タイアップキャンペーンをPickUp!
FX初心者のための基礎知識入門
MT4比較 人気FX会社ランキング ザイ投資戦略メルマガ
MT4比較 人気FX会社ランキング ザイ投資戦略メルマガ
『羊飼いのFXブログ』はこちら
↑ページの先頭へ戻る