■今後はインフレの動向が米ドル相場を左右!?
以上、4点指摘しましたが、いずれも米ドルにとっては好材料です。
<米ドルにとって好材料となる4つの注目材料>
・ 経済指標が好調であること
・ 12月FOMCでの利上げが確実視されていること
・ 来年以降も金融引締めが継続される見通しであること
・ 税制改革法案の成立が目前であること
ただ、米国の長期金利が、さほど上昇しない点が気にかかります。10年物国債の利回りは、2.4%になかなか届きません。
【参考記事】
●米ドル安は投機的な動き?構造的な問題? 米ドルの運命を左右するものとは…!?(11月24日、陳満咲杜)
(出所:Bloomberg)
米国のCPI(消費者物価指数)が、まだ本格的に上昇していないことが要因と考えられます。このCPIの動向が、今後の米ドル相場にも大きく影響してくるでしょう。
(出所:Bloomberg)
■米ドル/円は底打ち。テクニカルは売られ過ぎを示唆!
米ドル/円は、北朝鮮のミサイル発射などで111.00円近辺まで米ドル安・円高が進行しましたが、111円台、110円台は、断続的に日本の機関投資家からの買い注文があり、それを飲み込んで米ドルのロング(=買い)の調整がなされてきたことを考えると、底打ちしたのではないかと考えています。
【参考記事】
●米ドル/円下抜けの動きはダマシかも…! ドル安材料見当たらず。押し目買い継続!(11月24日、今井雅人)
(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 4時間)
MACD、ストキャスティクスなどの、オシレーター系のテクニカル指標も売られ過ぎを示しており、米ドル/円は113円台程度までの反騰はあり得ると考えています。
(出所:Bloomberg)
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