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米ドル/円は上がると売り材料出やすい!?
ポンドが全面高にならないと考える理由は?

2017年12月05日(火)12:45公開 (2017年12月05日(火)12:45更新)
バカラ村

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■税制改革法案は決まりそうで決まらないのが良い!?

 12月1日(金)の取引終了後に、米上院で税制改革法案が通過しました。

 これは当初は11月30日(木)に採決が行われる予定だったものが、1日延期されたのですが、結局、無事に通過はしました。

 これでリスクオンとなり、週明け12月4日(月)のNYダウは上昇し、米ドルも上昇しました。

NYダウ 日足
NYダウ 日足

(出所:Bloomberg)

米ドルVS世界の通貨 1時間足
米ドルVS世界の通貨 1時間足

(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドルVS世界の通貨 1時間足

 ただ、下院の税制改革法案では、減税のスタートが2018年からですが、上院は2019年からとなっていて、その調整がまだ残っています。早ければ、年内に成立できると思いますが、まだ楽観視できる状況でもないです。

 この税制改革が成立しそうでまだ成立しない状態が、米国株にとっては居心地がいいようで、成立してしまうとセル・ザ・ファクトや米長期金利(10年物国債の利回り)の上昇で、米国株が下がる可能性があります。決まりそうで決まらない状態が続いていることで、株式市場が上昇しやすい状況だといえそうです。

【参考記事】
12月だけどイベント満載で気が抜けない! 円売り・米株買い・原油買いの逆流に注意(12月4日、西原宏一&大橋ひろこ)

■ドル/円上昇時にはリスク回避の材料がタイミングよく出そう

 12月1日(金)の材料としては、税制改革法案だけでなく、米ABCニュースが「トランプ氏がフリン前大統領補佐官に対し、ロシア当局との接触を指示した」と報じたこともありました。これにより、米ドル/円は一時、111.40円まで急落しました。

米ドル/円 1時間足
米ドル/円 1時間足

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 これが事実であれば、税制改革法案が通ったとしてもリスク回避の動きが続き、米/ドル円はさらに急落することになりますが、しかし、これは誤報だったことから、米ドル/円は下がった以上に反発しています。

 12月4日(月)の米ドル/円、クロス円(米ドル以外の通貨と円との通貨ペア)は、窓を開けて上昇しました。

世界の通貨VS円 1時間足
世界の通貨VS円 1時間足

(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:世界の通貨VS円 1時間足

米ドル/円はギャップ(窓)を開けたことで、チャート上は底堅い形となっており、窓の下限112.20円がサポートとなります。

 米ドル/円は下がれば、来週、12月12日(火)~13日(水)のFOMC(米連邦公開市場委員会)で利上げをする可能性が高いことから、底堅さが出ると思いますが、上昇しているときはロシア疑惑などリスク回避の材料が出やすく、上昇もあまり期待できないのではないかと考えています。

 北朝鮮リスクもまだ残っているので、米ドル/円が上昇したときには、何らかのリスク回避の材料が、タイミングよく出てくるのではないかと思います。

■ポンドは上昇しやすいけれど、円やユーロに対しては売り目線

 英国では、Brexit(英国のEU離脱)の交渉が進んでおり、離脱の清算金の額で英国とEU(欧州連合)が大筋合意しました。アイルランドの国境問題も進展してきており、これを受けて、英ポンド/米ドルは1.3548ドルまで上昇しました。

英ポンド/米ドル 4時間足
英ポンド/米ドル 4時間足

(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:英ポンド/米ドル 4時間足

 これまでBrexit懸念で英ポンドは売られていたこともあり、離脱交渉が進むと英ポンドにとってはポジティブに受け取られて、上昇しやすい状況となっています。

【参考記事】
Brexitの清算金大筋合意で進展に期待! 英ポンド上昇で重要な節目突破なるか?(11月30日、西原宏一)

 ただ、英ポンド/円は147~153円のレンジ上限まで上がってきており、ユーロ/英ポンドも、0.8750~0.9030ポンドのレンジ下限まで下がってきています。

英ポンド/円とユーロ/英ポンドは、テクニカル的には目先の英ポンド高の上限と考えられる位置まで推移してきていることから、今度は、レンジの反対側へ推移するのではないかと考えています。

英ポンド/円 日足
英ポンド/円 日足

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ユーロ/英ポンド 日足
ユーロ/英ポンド 日足

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■加ドル/円の売りポジションは手仕舞い

 先週(11月27日~)は、加ドル/円の売りを保有しており、建値にストップロスの買い注文を移動していましたが、12月1日(金)に発表されたカナダの失業率が、予想6.2%のところ、5.9%とかなり良かったことから、加ドル/円は上昇しました。

 テクニカル的に、11月28日(火)~30日の3日間で形成した86.70~87.20円のレンジを上に抜け、しっかりとした陽線も出たため、ストップロスの買い注文まで届くと判断し、含み益がある間に手仕舞いしました。

【参考記事】
ドル/円は上昇より下落と考える理由は? 過熱感のない加ドル/円は売りを継続(11月28日、バカラ村)

加ドル/円 日足
加ドル/円 日足

(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:加ドル/円 日足

■今週は米ドル/円の戻り売りとユーロ/英ポンドの買い戦略で

 今週(12月4日~)は、8日(金)に米雇用統計の発表があります。

 来週(12月11日~)のFOMCでは利上げがほぼ確実のため、今回の雇用統計はあまり材料視されないと思います。

 平均時給の数値が高くなっているようであれば、来年(2018年)以降の利上げ回数に影響が出るため、それには反応すると思いますが、大きな動きは期待できないのではないかと考えています。

 今週(12月4日~)も、米ドル/円は戻り売りで考えていますが、ユーロ/英ポンドがレンジ下限にいることから、こちらの買いも、良いのではないかと考えています。

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