■税制改革法案は決まりそうで決まらないのが良い!?
12月1日(金)の取引終了後に、米上院で税制改革法案が通過しました。
これは当初は11月30日(木)に採決が行われる予定だったものが、1日延期されたのですが、結局、無事に通過はしました。
これでリスクオンとなり、週明け12月4日(月)のNYダウは上昇し、米ドルも上昇しました。

(出所:Bloomberg)

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ただ、下院の税制改革法案では、減税のスタートが2018年からですが、上院は2019年からとなっていて、その調整がまだ残っています。早ければ、年内に成立できると思いますが、まだ楽観視できる状況でもないです。
この税制改革が成立しそうでまだ成立しない状態が、米国株にとっては居心地がいいようで、成立してしまうとセル・ザ・ファクトや米長期金利(10年物国債の利回り)の上昇で、米国株が下がる可能性があります。決まりそうで決まらない状態が続いていることで、株式市場が上昇しやすい状況だといえそうです。
【参考記事】
●12月だけどイベント満載で気が抜けない! 円売り・米株買い・原油買いの逆流に注意(12月4日、西原宏一&大橋ひろこ)
■ドル/円上昇時にはリスク回避の材料がタイミングよく出そう
12月1日(金)の材料としては、税制改革法案だけでなく、米ABCニュースが「トランプ氏がフリン前大統領補佐官に対し、ロシア当局との接触を指示した」と報じたこともありました。これにより、米ドル/円は一時、111.40円まで急落しました。

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これが事実であれば、税制改革法案が通ったとしてもリスク回避の動きが続き、米/ドル円はさらに急落することになりますが、しかし、これは誤報だったことから、米ドル/円は下がった以上に反発しています。
12月4日(月)の米ドル/円、クロス円(米ドル以外の通貨と円との通貨ペア)は、窓を開けて上昇しました。

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米ドル/円はギャップ(窓)を開けたことで、チャート上は底堅い形となっており、窓の下限112.20円がサポートとなります。
米ドル/円は下がれば、来週、12月12日(火)~13日(水)のFOMC(米連邦公開市場委員会)で利上げをする可能性が高いことから、底堅さが出ると思いますが、上昇しているときはロシア疑惑などリスク回避の材料が出やすく、上昇もあまり期待できないのではないかと考えています。
北朝鮮リスクもまだ残っているので、米ドル/円が上昇したときには、何らかのリスク回避の材料が、タイミングよく出てくるのではないかと思います。
英国では、Brexit(英国のEU離脱)の交渉が進んでおり…
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