■ユーロ/米ドルはレンジ上限を目指す動きに
今週(3月5日~)は、8日(木)にECB(欧州中央銀行)理事会があります。
今回は、フォワードガイダンスの変更は見送られるように思いますが、ユーロ圏の景況感の良さや今後の金融政策に関して、ドラギ総裁の会見を含めて注目されるイベントとなります。
ユーロ/米ドルが長期的には上昇するという見通しは変えていませんが、直近は調整局面。先週(2月26日~)は、1.2154ドルまで下がりました。
1.20ドル台までの調整も視野に入れていましたが、一番浅いサポート水準で反発してきています。
【参考記事】
●ドル/円は108円台前半を超えなければ下落トレンド継続。ユーロ/米ドルは1.20ドル台へ?(2月27日、バカラ村)
1.2150~1.2550ドルのレンジとも捉えることができ、サポートで反発したことや貿易戦争を材料に、目先はレンジ上限を目指す動きが出てくるのではないかと考えています。

(出所:Bloomberg)
ユーロ/豪ドルが、約1カ月続いたもみ合いを上へブレイクしてきており、ユーロ/英ポンドも0.90ポンド台をしっかり越えることができれば、ユーロ/米ドルも上昇トレンド再開となる可能性が出てきます。

(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:ユーロ/豪ドル 日足)

(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:ユーロ/英ポンド 週足)
ユーロ/米ドルは、まずはレンジ上限に向けての動きを期待したいところです。
■平均時給が良ければ4回の利上げを織り込みにいく!?
3月9日(金)は、米雇用統計と日銀金融政策決定会合があります。
前回の米雇用統計がVIXショックの引き金となったこともあり、今回も平均時給が良いようであれば米長期金利が上昇し、リスク回避の動きが出てくる可能性があります。
【参考記事】
●VIX指数急騰で低ボラティリティ相場終焉! 株暴落でも底堅いドル/円も下値余地拡大(2月8日、西原宏一)
●NYダウ、史上最大の暴落にVIX指数の影。ビットコインも真っ青。2日で96%下落って!?
先週(2月26日~)のパウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長の議会証言は、タカ派な発言が多く、今年(2018年)は4回の利上げの可能性もあるため、米雇用統計で平均時給が高ければ、4回の利上げを織り込みにいく動きが出てくるのではないでしょうか。
■米ドル/円は105円トライの材料待ち!
日銀金融政策決定会合に関しては、黒田総裁から先週(2月26日~)の発言を否定するかのような緩和策継続発言が出てくるのではないかと思います。
可能性は低いと思いますが、もし、ここでも先週の発言を繰り返すように出口を示唆する発言が出てくるようであれば、円高に推移することになります。
米ドル/円は108円付近のレジスタンスで上値を抑えられ、105.24円まで下がりましたが、上昇する材料がなく、105円をトライする材料待ちとなりそうです。
【参考記事】
●ドル/円は108円台前半を超えなければ下落トレンド継続。ユーロ/米ドルは1.20ドル台へ?(2月27日、バカラ村)

(出所:Bloomberg)
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