■テスラのイーロン・マスクCEOに大麻吸引騒動!?
米電気自動車(EV)メーカー、テスラのイーロン・マスクCEO(最高経営責任者)は何かとお騒がせな人物だ。

テスラのイーロン・マスクCEOは何かとお騒がせな人物。今回の騒動はいったいナニ?
(C)Getty Images
9月6日(木)、マスク氏はネットのストリーム配信番組に出演したのだが、この中で大麻(マリファナ)と思われる葉巻を吸ったのだった。
この番組はカルフォルニア州で収録されたもののようで、同州では大麻は合法。マスク氏に法律的問題はなさそうだが、著名企業の経営者として、これでダイジョブなの!?とネット上などで物議を醸している。
以下はこのことを報じるブルームバーグのツイートだ。
Tesla CEO Elon Musk smoked weed during a live interview with comedian Joe Rogan https://t.co/Dim9ecYctj pic.twitter.com/PhnvRK9cru
— TicToc by Bloomberg (@tictoc) 2018年9月7日
■テスラ株は一時、10%超も下落!
また、米国在住でザイFX!にもときどき寄稿してもらっている広瀬隆雄さんは、本件について以下のようにツイートしていた。
うわぁぁぁ イーロン・マスク、ポッドキャスト収録中に大麻スパスパ吸ってる 今日、テスラ株がすごいことになりそうな予感(笑) - Market Hack https://t.co/EyFy9OGS7G @hirosetakaoさんから
— 広瀬隆雄 (@hirosetakao) 2018年9月7日
広瀬さんは「今日、テスラ株がすごいことになりそうな予感(笑)」と書いていたが、実際、9月7日(金)のテスラ株は一時、前日比10%超も下落したのだった(終値では前日比6.3%安)。

(出所:サクソバンク証券)
もっともこの日はテスラの最高会計責任者(CAO)が就任からわずか1カ月で辞任するという出来事も起こっており、マスク氏の大麻騒動とどちらがどれだけの影響を与えて、これだけの大きな下落が起こったのかはわからない。
■エイプリルフールにテスラが経営破綻したとツイート
テスラの前期(2017年12月期)売上高は117.6億ドル(1兆2936円)にも達しているが、純損益は19.6億ドル(2156億円)の赤字。筆者が調べた限り、テスラは長年、赤字を続けている。
こうしたことから、テスラが資金ショートに陥るのでは…とのニュースが折に触れて流れているが、そんな中、2018年4月1日にマスク氏はツイッターで「テスラが完全に経営破綻した」とツイートした。
Tesla Goes Bankrupt
— Elon Musk (@elonmusk) 2018年4月1日
Palo Alto, California, April 1, 2018 -- Despite intense efforts to raise money, including a last-ditch mass sale of Easter Eggs, we are sad to report that Tesla has gone completely and totally bankrupt. So bankrupt, you can't believe it.
これは事実ではなく、エイプリルフールの冗談でマスク氏は自虐ネタを披露したつもりだったようだが、シャレにならない、笑えないという見方が拡がった。
■マスク氏は電気自動車界のトランプ氏!?
また、テスラ株が350ドル近辺だった2018年8月7日にマスク氏は「1株当たり420ドルでテスラの株式を非公開化することを検討中だ。資金は確保した」とツイート。
Am considering taking Tesla private at $420. Funding secured.
— Elon Musk (@elonmusk) 2018年8月7日
これでテスラ株は爆上げしたが、上場企業のCEOという責任ある身だけにツイッターで何でもかんでも言っていいわけではない。SEC(米証券取引委員会)はマスク氏に株価操作の疑いありと調査に乗り出した。
重要なことをツイッターでポロッと発表する芸風…これって、どこかで聞いたことがある。そう、おなじみ、トランプ大統領だ。マスク氏は電気自動車界のトランプ氏と呼べばいいのかもしれない!?
■420ドルという価格の隠された意味。やっぱり大麻が好き!?
物議を醸したこのツイートのあと、ニューヨーク・タイムズがマスク氏にインタビューを行い、8月17日(金)に公開した記事(※)では、同氏は週に120時間、働き詰めだと語っており、記事は「笑ったかと思えば、声を詰まらせ涙ぐむこと」があったと、マスク氏の情緒不安定な面を伝えている。
このことも市場の不安感を増大させているところがあったようだ。
(※この取材記事の日本語訳はNewsPicksにて「【激白】イーロン・マスク『地獄は続く。今、職を譲ってもいい』というタイトルで公開されている)
ちなみにこの記事の中では420ドルという非公開化に向けたテスラ株の買い取り価格のことについても言及されていた。
この「420」というのは大麻を意味するスラングなのだそうだ。
そして、マスク氏は本来の計算では419ドルになるところを420ドルとツイートしたことについて、「419ドルよりも420ドルのほうが、カルマがいい気がした」とコメントし、さらにわざわざ「でも、私自身がマリファナをやっていたわけじゃない」と話していたのである。
こんな流れがある中で今回の「放送中に大麻スパスパ騒動」は起こったわけだ。やっぱり、大麻、やってたんかい!とみんな、思ったのかも!?
■長年赤字のテスラの方がフォードより時価総額が大きい
そんなこんなでお騒がせCEOのイーロン・マスク氏率いるテスラだが、控えめに言って、その株は大人気。自動運転技術を備えた最先端の電気自動車の未来に期待する投資家が多いということだろう。
テスラ株はよくフォード株と比較されることがある。フォードは毎期しっかりと黒字を出しているが、その時価総額は約369億ドル(約4兆590億円)ほど。それに対し、テスラの時価総額は約449億ドル(約4兆9390億円)。長年赤字のテスラの方が時価総額が大きいのだ。

(出所:サクソバンク証券)
■CFDを使えば、テスラ株をカラ売りすることができる!
じつは本記事はここからが本題になるのだが、テスラ株を売買するには、どこに口座を開けばよいのだろうか?
ネット証券大手の楽天証券、マネックス証券、SBI証券などをはじめとして、米国株を取り扱っている証券会社では、テスラ株が売買できるだろう。
では、テスラ株をカラ売り(ショート)したい人はどうしたら良いか?
カラ売りするには信用取引を行う必要があるが、外国株で信用取引ができる日本の証券会社は聞いたことがない。
けれど、CFDを使えば、テスラ株をカラ売り(※)することができる。
個別株のCFDを取り扱っている会社は数少ないが、IG証券、サクソバンク証券、GMOクリック証券では個別株のCFDを取り扱っており、テスラ株も売買可能だ。
(※株式そのものではなく、CFDなので「カラ」売りという言い方は厳密には正しくなさそうだが、ここではよく使われるカラ売りという言葉を使った)
(出所:IG証券)
(出所:サクソバンク証券)
(出所:GMOクリック証券)
そして、CFDなら原則として、売りから入ることも買いから入ることも自在にできる。
テスラ株は今後、ますます市場の注目を集めるかもしれない。イーロン・マスク氏のツイートに注目していれば、テスラ株のCFDで絶好のトレードチャンスが巡ってくるかも?
いざというときのため、IG証券、サクソバンク証券、GMOクリック証券のCFD口座を開いておいてはどうだろうか?
【参考コンテンツ】
●NYダウや金にも直接投資できるCFD取引会社を徹底比較!
>>>IG証券・CFDのスペック詳細はこちら
>>>サクソバンク証券・CFDのスペック詳細はこちら
>>>GMOクリック証券・CFDのスペック詳細はこちら
(ザイFX!編集長・井口稔)
株主:株式会社ダイヤモンド社(100%)
加入協会:一般社団法人日本暗号資産ビジネス協会(JCBA)