■上海総合指数にデマークチャートで反発のサイン点灯
しかし、大きな戻りもなく、ただ下落を続けてきた上海総合指数に反発の兆しが出てきています。
前述のように、弱気相場入りした上海総合指数は、2700ポイントを割り込んでからも大きな戻りもなく続落。本稿執筆時点では2657ポイントで軟調に推移しています。
(出所:Bloomberg)
上海総合指数は2016年1月に2638ポイントの安値に到達後、反発に転じています。
(出所:Bloomberg)
そのため中国当局が2630ポイントレベルを意識していて、そこをサポートにするのでは…という見方もあります。
【参考記事】
●9月入りで相場のセンチメントに変化…!? 米国株調整入りなら豪ドル下値余地拡大!(9月6日、西原宏一)
結果、2638ポイントを目前に下げ渋っている時間が経過している間に、個人的に指針としている、デマーク(※)チャートを見てみると、ダブル13を点灯させ反発を示唆していました。
(※編集部注:「デマーク」とはTDシーケンシャルなどのテクニカル指標を開発したトーマス・R・デマーク氏のこと)
※都合により、上のチャートではデマーク氏のテクニカル指標は表示させていません。
(出所:Bloomberg)
9月12日(水)のNY市場では、デマークチャートの開発者であるデマーク氏もBloomberg TVに出演し、上海総合指数の反発を示唆するコメントをしているようです。
■豪ドルは中期の下落トレンド変わらず。でも短期的反発を警戒
上海総合指数が反発するのであれば、相関性の高い豪ドルは一時的に反発局面に入る可能性が高まります。
豪ドル/米ドルの日足チャートでも、上海総合指数と同様のサインが出て反発を示唆。
豪ドル安をけん引していたユーロ/豪ドルも1.63豪ドル台の高値に到達して以降、調整に入っており、ここまで進行してきた主要通貨に対する豪ドル安相場には調整色が次第に濃くなってきています。本稿執筆時点では、豪ドル/円も80円台を回復しています。
(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:ユーロ/豪ドル 日足)
長期に渡り下落を演じてきた上海総合指数と豪ドル。
米中貿易戦争に解決のメドが立たない以上、中期では豪ドルの下落トレンドは変わりませんが、調整による短期的な豪ドルの反発に警戒です。
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