■米ドル/円は想定していたとおりの調整へ
ところで、今回の急落が、今後の下落相場始まりの端緒になるとは考えていませんが、これからすぐに、また強気相場に戻るということも難しくなってきたのではないかと思います。
為替相場ですが、IMM(国際通貨先物市場)のポジション動向を見ると、投機筋の円に対する米ドルのロングポジション(=円の売り越し)が積み上がっています。
(詳しくはこちら → 経済指標/金利:シカゴIMM通貨先物ポジションの推移)
それを確認して調整が入り、米ドル/円が多少、下落するのではと考えていましたが、そういう展開となってきました。
【参考記事】
●米ドル/円は短期的に買われ過ぎている! でも、当面は米ドル高。押し目買い方針で(10月4日、今井雅人)
●米ドル/円は111円台前半へ調整の可能性! 投機筋の円売り越しが注目の水準に迫る!?(10月9日、バカラ村)
(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 日足)
日足の一目均衡表でも、雲とのかい離幅がかなり大きくなっていたことに加え、MACDをはじめとするオシレーター系のテクニカル指標も、軒並み買われ過ぎを示唆していました。
(出所:Bloomberg)
ポジションが、どちらかに偏って相場が伸びると、調整が入りやすいということを、改めて確認する動きとなりました。
■米ドル/円の111円台は買っても良い水準か
ユーロ/米ドルも、現在のサイクルでは、1つのトレンドが300~400pipsぐらいで終わっていることから、1.18ドル台から下落してきた今回の下値のメドを1.14~1.15ドル程度と考えていましたが、大体、そういう感じになってきています。
(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:ユーロ/米ドル 日足 日足)
ただ、米ドルを取り巻く環境を見ると、今は大きく崩れているような状況ではありません。
米ドル/円の111円台は、少しずつ買っても良い水準ではないかと考えています。
【参考記事】
●米ドル/円は短期的に買われ過ぎている! でも、当面は米ドル高。押し目買い方針で(10月4日、今井雅人)
(出所:Bloomberg)
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