■米中間選挙後、米国株は下落トレンドに回帰
前回のコラムで、米中間選挙後の株の反発は、一時的なものになる可能性もあるため、その後の相場を探るには、先週(11月5日~)後半の米国株の引け値が重要であるとご紹介させていただきました。結局、米中間選挙後の米国株は反落しています。
【参考記事】
●予想どおりの米中間選挙後、米国株急騰! Brexit楽観報道で英ポンドの反発に要警戒(11月8日、西原宏一)
では、ここで前回のコラムで注目していた、米中間選挙前後の米国株の動きを確認してみます。以下は、NYダウの日足チャートです。
(出所:Bloomberg)
NYダウの値動きを確認すると、10月3日(水)に2万6951ドルの高値に到達した後、米中間選挙を目前にしてヘッジファンドの思惑どおり急落。
【参考記事】
●米国株急落はヘッジファンドの思惑どおり!米中間選挙のシナリオと相場の反応を予想(11月1日、西原宏一)
そして、米中間選挙が実施される1週間前から利益確定の株の買い戻しが入り始めます。しかし、米中間選挙後の反発も短命で、結局、NYダウは、再び下落トレンドに回帰しています。
■米国株をけん引していたアップルも反落
この米国株の動きをけん引したのが、アップルです。
過去数年、米国株を押し上げてきたのは、GAFA(※)を中心としたハイテク株。
(※編集部注:「GAFA」とは、グーグル、アップル、フェイスブック、アマゾンの頭文字)
しかし、ケンブリッジ・アナリティカの問題で失速したFacebookを筆頭に、Twitter、NVIDIA、テスラと軒並みハイテク株は失速。
【参考記事】
●Facebook株急落で市場に不透明感…。株安・円高継続で、ドル/円は100円の過程(3月22日、西原宏一)
その中で、1社健闘していたのがアップルでした。
ただ、そのアップルも反落へ…。
アップルに顔認証センサーを供給する米ルメンタム・ホールディングスが「大口顧客から出荷を大幅に減らすよう要請を受けた」として、2018年10~12月期の業績見通しを下方修正した。大口顧客はアップルを指すとみられ「iPhone(アイフォーン)」の新モデルの販売不振が警戒された。
出所:日本経済新聞
(出所:Bloomberg)
米国株の反落につれ、日経平均も上値の重い展開で、本稿執筆時点の日経平均は2万1750円で軟調推移。
呼応して早晩、118円と言われていた米ドル/円相場も、じわじわと上値を切り下げてきている展開です。
(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 4時間足)
ただ、今回は…
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