ザイFX! - 初心者必見のFX総合情報サイト

ザイFX!キャンペーン比較
----年--月--日(-)日本時間--時--分--秒
バカラ村の「FX専業トレーダーの相場観」

消去法的なドル高!? ドル/円の上値を抑える
材料は? 景気後退入りでユーロに売り圧力?

2019年02月12日(火)12:36公開 (2019年02月12日(火)12:36更新)
バカラ村

波乱の「日経平均」や「NYダウ」の下落局面も収益チャンスに! 話題の「VIX指数」も取引できる【CFD口座】を比較!

■豪ドルが急落。利下げもあり得る!?

 2月6日(水)にロウRBA(オーストラリア準備銀行[豪州の中央銀行])総裁が、「次は利上げも利下げもあり得る」、「失業率が増え、インフレが目標に近づかなければ利下げが適切」と発言したことで、豪ドルが急落しました。

豪ドル/米ドル 4時間足
豪ドル/米ドル 4時間足

(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:豪ドル/米ドル 4時間足

豪ドル/円 4時間足
豪ドル/円 4時間足

(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:豪ドル/円 4時間足

 2018年12月の時点でロウRBA総裁は、「次の金利変更は利下げではなく利上げ」と発言していたこともあり、ハト派に変わったことで、豪ドルが軟調な展開となっています。

【参考記事】
利上げ予測が霧散した豪ドルは反落開始! 呼応して、米ドル/円もじわじわと下落か(2月7日、西原宏一)

■ハト派転換は米国だけではない!

 1月のFOMC(米連邦公開市場委員会)で、パウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長がハト派になったことから、他の国もハト派に変わってきているような状況です。インド中銀も、7日(木)に予想外の利下げをしています。

 ユーロ圏も、イタリアがリセッション(景気後退)入りとなっており、欧州委員会がユーロ圏の今年(2019年)の成長率見通しを、1.3%に下方修正(以前は1.9%)しています。インフレ率の見通しも、1.4%に下方修正(以前は1.8%)し、今年(2019年)後半の利上げ観測は後退しています。

 英国も、成長率見通しを1.2%へ大幅に下方修正(以前は1.7%)しており、各国で利上げの可能性は低下しています。

■今週の注目イベントは?

今週(2月11日~)のイベントとしては、まず、ライトハイザーUSTR(米通商代表部)代表とムニューシン米財務長官が訪中し、通商協議が再開されます。

 ただし、3月1日(金)までは、トランプ大統領と習近平・国家主席との会談は行われない見込みのため、米中の通商協議の進展は、期待が薄いと思われます。

 2月14日(木)は、ドイツGDP(国内総生産)の発表があります。

 欧州委員会が、今年(2019年)の成長率見通しを下方修正しており、最近の経済指標も悪い内容のものが多いため、もし、GDPがマイナスになるようであれば、イタリアに続いてドイツもリセッション入りとなり、ユーロに売り圧力がかかることになります。

【参考記事】
スイスフランが早朝に乱高下したワケは…!? 円を除く主要通貨の「最弱競争」が勃発か?(2月11日、西原宏一&大橋ひろこ)

ドイツGDPの推移
ドイツGDPの推移

※ドイツ連邦統計庁のデータをもとにザイFX!が作成

 2月15日(金)は、米政府機関の暫定予算の期限です。

 合意するのではないかとの報道もありますが、15日(金)までに合意できなかったとしても、再度の暫定予算で引き延ばしを図るのではないかと思います。

■消去法的な米ドル高。ユーロは戻り売られそう

 1月のFOMCで、パウエルFRB議長がハト派になったこともあり、米ドル安になる可能性も考えられました。

 しかし、他の国もハト派化してきており、そうなると、景況感や金利差からも、米国が一番マシとなるため、消去法として米ドルが選択されることから、米ドル高になってきています。

【参考記事】
利上げ方針変更のFOMCで米ドル全面安! でも、米ドル安は長く続かないかも…?(1月31日、今井雅人)

米ドルVS世界の通貨 4時間足
米ドルVS世界の通貨 4時間足

(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドルVS世界の通貨 4時間足

 ユーロ/米ドルは、米ドル高の動きとユーロ圏の景況感の悪さから、1.1266ドルまで下落してきました。

ユーロ/米ドル 日足
ユーロ/米ドル 日足

(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:ユーロ/米ドル 日足

 レンジ下限でもあるため、一時的に反発する可能性もありますが、景況感や金利差などから、戻りは売られるのではないかと考えています。

基本的にユーロ/米ドルは、戻り売りのままで考えています。

■ユーロ/米ドルかユーロ/円の戻り売りで

米ドル/円は、米ドル高の動きから、110円台にしっかり乗った動きをしていますが、110円台半ばは、実需の売りも多い水準になります。

 3月末に110円の為替予約を行うためには、110円台半ばあたりで売りが出やすく、また、今の時期は円転も出やすいことが、米ドル/円の上値を抑える材料になります。

【参考記事】
トランプ大統領が非常事態宣言を出すかも!? 110円台まで上昇したドル/円だが、今後は?(2月5日、バカラ村)
ドル堅調でも米ドル/円はエネルギー不足。金利狙いのトルコリラ買いチャンスが到来!?(2月7日、今井雅人)

米ドル/円 日足
米ドル/円 日足

(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 日足

 そのため、今週(2月11日~)は、ユーロ/米ドル、もしくはユーロ/円の戻り売りが、良いのではないかと考えています。

ユーロ/米ドル(左)・ ユーロ/円(右) 日足
ユーロ/米ドル(左)・ ユーロ円(右) 日足

(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:ユーロ/米ドル 日足
(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:ユーロ/円 日足

GMO外貨[外貨ex]

ザイFX!最新&おすすめ記事

人気のザイFX!限定タイアップキャンペーンをPickUp!
FX初心者のための基礎知識入門
人気FX会社ランキング CFD口座おすすめ比較 トルコリラスワップポイントランキング
人気FX会社ランキング CFD口座おすすめ比較 トルコリラスワップポイントランキング
『羊飼いのFXブログ』はこちら
↑ページの先頭へ戻る