■豪ドルが急落。利下げもあり得る!?
2月6日(水)にロウRBA(オーストラリア準備銀行[豪州の中央銀行])総裁が、「次は利上げも利下げもあり得る」、「失業率が増え、インフレが目標に近づかなければ利下げが適切」と発言したことで、豪ドルが急落しました。

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2018年12月の時点でロウRBA総裁は、「次の金利変更は利下げではなく利上げ」と発言していたこともあり、ハト派に変わったことで、豪ドルが軟調な展開となっています。
【参考記事】
●利上げ予測が霧散した豪ドルは反落開始! 呼応して、米ドル/円もじわじわと下落か(2月7日、西原宏一)
■ハト派転換は米国だけではない!
1月のFOMC(米連邦公開市場委員会)で、パウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長がハト派になったことから、他の国もハト派に変わってきているような状況です。インド中銀も、7日(木)に予想外の利下げをしています。
ユーロ圏も、イタリアがリセッション(景気後退)入りとなっており、欧州委員会がユーロ圏の今年(2019年)の成長率見通しを、1.3%に下方修正(以前は1.9%)しています。インフレ率の見通しも、1.4%に下方修正(以前は1.8%)し、今年(2019年)後半の利上げ観測は後退しています。
英国も、成長率見通しを1.2%へ大幅に下方修正(以前は1.7%)しており、各国で利上げの可能性は低下しています。
■今週の注目イベントは?
今週(2月11日~)のイベントとしては、まず、ライトハイザーUSTR(米通商代表部)代表とムニューシン米財務長官が訪中し、通商協議が再開されます。
ただし、3月1日(金)までは、トランプ大統領と習近平・国家主席との会談は行われない見込みのため、米中の通商協議の進展は、期待が薄いと思われます。
2月14日(木)は、ドイツGDP(国内総生産)の発表があります。
欧州委員会が、今年(2019年)の成長率見通しを下方修正しており、最近の経済指標も悪い内容のものが多いため、もし、GDPがマイナスになるようであれば、イタリアに続いてドイツもリセッション入りとなり、ユーロに売り圧力がかかることになります。
【参考記事】
●スイスフランが早朝に乱高下したワケは…!? 円を除く主要通貨の「最弱競争」が勃発か?(2月11日、西原宏一&大橋ひろこ)

※ドイツ連邦統計庁のデータをもとにザイFX!が作成
2月15日(金)は、米政府機関の暫定予算の期限です。
合意するのではないかとの報道もありますが、15日(金)までに合意できなかったとしても、再度の暫定予算で引き延ばしを図るのではないかと思います。
1月のFOMCで、パウエルFRB議長が…
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