■トランプ大統領が圧力を緩めるタイミングは…?
6月下旬(6月28日~29日)のG20大阪サミット(首脳会議)の場で、米中首脳会談が行われる可能性もあり、その前にも合意が近いような発言や報道が出てくると思いますが、簡単には合意できないと思います。
もし、トランプ大統領が圧力を緩めるようなことになるとすれば、それは米国株が大きく下がったときになると思います。
米国株が大きく下がるようであれば、大統領選に不利になるため、崩れないようにコントロールしてくると思いますので、そのような状況にならない間は、米中の貿易摩擦は続くことなります。
■米ドル/円や豪ドル/円は戻り売りを継続
5月18日(土)に、オーストラリアで総選挙がありました。市場予想や世論調査では、野党の勝利が予想されていましたが、結果は与党が勝利し、5月20日(月)の豪ドルは、ギャップアップから始まっています。

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ただ、豪ドルを動かしている現在の材料は、米中貿易摩擦とRBA(オーストラリア準備銀行[豪州の中央銀行])の利下げ観測です。総選挙は材料として弱いこともあって、その動きは継続していません。
米中貿易摩擦から、株式市場がまだ上がるような状況でもないため、米ドル/円や豪ドル/円などは、まだ戻り売りで良いのではないかと考えています。
【参考記事】
●目先の米ドル/円サポートは108円台半ば。中国人民元安に影響を受けやすい通貨は?(5月14日、バカラ村)
●米国からの圧力で急減速する中国経済! 利下げ予測もある豪ドル/円は70円へ…!?(5月16日、西原宏一)
●米中の関税合戦は世界経済にマイナス! 米ドル/円とクロス円はショート戦略で(5月16日、今井雅人)
●米中貿易戦争がある限り、リスクオンには戻らず!? 米ドル/円、豪ドル/円は戻り売りか(5月20日、西原宏一&大橋ひろこ)

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■一方的には下げにくい米ドル/円をうまくトレードするには?
米ドル/円に関しては、109円台前半は買いオーダーがあり、株価が下がったとしても、機関投資家の買いがあることから、一方的な下げにはつながりにくく、戻り売りを回転させていく方が、うまくいくのではないかと思います。

(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 日足)
まだ、米中の貿易摩擦は着地点が見えず、リスク回避の動きは続くのではないかと考えています。
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