■米ドル/円の200日線乗せはホンモノ
米ドル/円の堅調は、最近の日足におけるサインが鮮明だったので、ロング筋にとってわかりやすかった。これを11月27日(水)に書いたレポートでもって説明したい。本文は以下をご参照いただきたい。
(出所:ひまわり証券)
ドル/円は11月18日(黄矢印)高値109.08をブレイクした。同サインは重要、また我々の逆指値の根拠でもあったので、説明しておきたい。
11月14日の大陰線(赤矢印)、深い押しをもたらしたが、11月21日の「スパイクロー」の罫線(藍矢印)をもって同日安値をぎりぎりまで迫った。
しかし、11月21日安値打診した後一転して反発、前日陽線の始値より高く大引けした。典型的なパターンではないが、同日罫線が示したサイン、事実上「フェイクセットアップ」だったので、最終検証があれば、同サイン成立の確立が高いと思われる。
その最終検証はほかならぬ、11月18日高値のブレイクである。昨日同ブレイクが確認され、また200日線乗せに成功したから、ドル/円のブルトレンド加速が有力視されるわけ。この意味では、11月7日高値109.50のブレイクはもはやターゲットではなく、単に通過点であることを認識しておきたい。
このように、109.50円のブレイクが確認された以上、米ドル/円の200日線乗せはホンモノと認定でき、これからは容易に200線を下回ることはないと思う。
■ドルインデックスの200日線割れの兆しも出てきた
前回のコラムにて提示したもう1つの条件、つまり、ドルインデックスの200日線割れはまだ確認されていないが、その兆しが出てきたとみる。
(出所:TradingView)
この前のコラムで指摘していたように、クロス円のリード役は英ポンド/円だ。英ポンド/円の高値再打診に照らして考えると、やはり、主要外貨の底打ちはそう遠くないかと思う。
【参考記事】
●「相場が間違っている」という論調は危険! カギは米ドル/円と200日線の関係にあり(2019年11月29日、陳満咲杜)
(出所:TradingView)
英ポンド/米ドルはすでに強気サインを点灯、ユーロ/米ドルの1.1ドルの節目キープや、豪ドル/米ドルの0.67ドルの節目割れの回避があれば、ユーロ/円も豪ドル/円もあとからついてくるだろう。
要するに、円安はまだまだ初歩段階で、米ドル/円や主要クロス円の上昇はこれからだ。
(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:世界の通貨VS円 日足)
このあたりの検証はまた次回。市況はいかに。
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