■米株式市場、リーマンショック以来の大幅下落!
米ドル/円は2月20日(木)に、112.22円までショートカバーで上昇しましたが、新型コロナウイルスのパンデミック懸念もあり、先週(2月24日~)の米株式市場はリーマンショック以来の大幅下落。
【参考記事】
●想定どおりに進んだドル高も今週は一服か。米国株は今後、リスク回避の材料に警戒!(2月18日、バカラ村)
●NYダウ暴落! 最悪の事態は織り込んだか。トイレットペーパー買い占めより安値を拾え!(2月28日、陳満咲杜)

(出所:Bloomberg)
米ドル/円やクロス円(米ドル以外の通貨と円との通貨ペア)も、それに連れるように下落しています。

(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:世界の通貨VS円 4時間足)
また、米長期金利(10年物国債利回り)は、過去最低の1.02%台まで低下しました。

(出所:Bloomberg)
■日米が相次いで新型コロナに対する対応を示唆
先週末(2月29日)には、中国の製造業PMI(購買担当者指数)が35.7、非製造業PMIが29.6と、コロナウイルスの影響で驚くような悪い数字が出てきました。

(出所:Bloomberg)
それを受けて、3月2日(月)に米ドル/円は107.35円まで下落。早朝のシドニー市場では107円割れも一時的につけています(※)。
(※編集部注:3月2日(月)の米ドル/円は一般的な取引時間のFX会社では107.35円近辺の安値をつけていますが、非常に早い時間から取引可能な一部のところでは、107円割れもあった模様です)

(出所:Trading View)
コロナウイルスによるリスク回避が続いており、市場は悲観的な状態になっていますが、2月29日(土)には安倍首相が、「10日間ほどで緊急対策第2弾」を発表すると発言しており、昨日(3月2日)には日銀が、「潤沢な資金供給に努める」とする黒田日銀総裁の談話を発表しました。
さらに、パウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長は利下げを示唆しており、これを受けて3月2日(月)の米国株は反発しています。
■今はまだ、株式市場が上昇するような状況ではない
ただ、これまでの下落は、金融政策で一時的に止めることはできますが、コロナウイルスの感染拡大を防止するために、経済活動を止めた状態になっており、景気が上向くわけではないため、株式市場が上昇するような状況ではありません。
大規模イベントの自粛要請や、中国の封じ込めなども行われており、これが解除されない間は、経済への影響は悪いままになります。
ただ、リーマンショックのときと違って、コロナウイルスの感染拡大が収まるような状況になれば、止まっていた経済が動き出しますので、そのときは、止まっていた分の需要が一気に出てくるため、本格的な上昇へとつながると思います。
コロナウイルスの影響で…
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