■限月交代を無事通過。原油価格は反転下落へ?
マザーズ指数は、年初来高値を余裕で更新するなど、非常に強い動きとなっていますが、調整入りですか?

(出所:TradingView)
3月のような暴落があるとは思いませんが、ここまでの株価の戻りは原油が戻してきたことも原因のひとつでした。
ところが、WTI原油先物は先週(5/18~)、34ドル台まで戻してから調整に入りそうなチャートとなっています。

(出所:TradingView)
前回のコラムでも話しましたが、先週(5月18日~)はWTI原油先物6月限の納会でした。
先月の納会時にはマイナス40ドルへと暴落しましたが、今回は30ドル台半ばまで上昇。
波乱を期待したショート筋の踏み上げもあったかと思いますが、マイナス40ドルから考えると1ヵ月で70ドルも上昇したことになります。
価格低迷から米国やカナダでの生産は減少し、需給バランスは改善していますが、この先さらに原油の上昇が続くほどではありません。
【参考記事】
●トランプの米ドル高発言は神予想の再来!? 米ドル/円、106円台ミドルは買ってもいいか(5月18日、西原宏一&大橋ひろこ)
●原油価格が史上初のマイナスに! 一体なぜ? 各社の原油CFDはマイナス価格になったのか?
●原油価格暴落で逆オイルショックに!! トルコリラは対米ドル・対円で下落継続へ(4月22日、エミン・ユルマズ)
■米ドル/円の注目はソフトバンクグループの売り
米ドル/円はというと、106円台から108円程度のレンジが続くイメージ。
注目は、過去最大となる1.4兆円の赤字に転落したソフトバンクグループです。
負債削減のための、4.5兆円にもおよぶ資産売却にともなう売りが、108円台で入ってくるのではないでしょうか。
一方、106円台ではこれまでどおり年金が買ってくるでしょうから「下がれば年金の買い、上がればソフトバンクグループの売り」が待ち構えており、結果レンジに、という展開を予想しています。
【参考記事】
●ソフトバンクGによる円買いはインパクトあり。ハードブレグジット現実化? ポンドに下落リスク!(5月20日、志摩力男)
●新型コロナ後の世界はどうなる? ソフトバンクGの資産売却でポンド/円の売り!?(4月1日、志摩力男)

(出所:TradingView)
今週の戦略は、いかがですか?
米ドル/円は、現在、107円台後半。レンジの上限に近づいていますから、ここから一方的な円安が進むとは考えづらい。
株価の調整を予想することもあり、引き続き、豪ドル/円のショートでいいのでしょう。
【参考記事】
●続伸する豪ドル/円に反落の警戒感を抱く! 快進撃続いた豪ドル/NZドルが、じり安に(5月21日、西原宏一)

(出所:TradingView)
(構成/ミドルマン・高城泰)
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