■続伸する豪ドル/円に、反落の警戒感を抱く
みなさん、こんにちは。
「セル・イン・メイ」も意識され、神経質な動きを続けている米ドル/円ですが、今月(5月)に入ってからの値動きは、わずか2円幅。ほぼ106.00円~108.00円の狭いレンジでのもみ合いが続いています。
(出所:IG証券)
一方、本コラムで注目している豪ドルは、今週(5月18日~)も続伸。
【参考記事】
●マイナス金利導入も? 注目は主要中銀の金融政策。豪ドルは押し目買いの好機か(5月14日、西原宏一)
豪ドル/米ドルは0.6616ドル、豪ドル/円は71.03円まで急騰する場面も見られています。
(出所:IG証券)
(出所:IG証券)
豪ドルが強い要因は、過去に当コラムで何度もご紹介してきましたが、先週(5月11日~)末、ブルームバーグが興味深い記事を報じていましたので、ご紹介させていただきます。
【参考記事】
●マイナス金利導入も? 注目は主要中銀の金融政策。豪ドルは押し目買いの好機か(5月14日、西原宏一)
●新型コロナ治療薬への期待が相場押上げ!銅価格上昇は将来的なリスクオンを示唆!?(4月30日、西原宏一)
米投資家がオーストラリアのETFの底堅さに寄与している。
4~6月期に入って、米国の投資家はスイスを除くどこよりもオーストラリアに注力するファンドに資金を入れている。
Bloombergのまとめによれば、オーストラリアへの純流入のうち約1.82億ドルが米国籍のファンドから流れている。
出所:Bloomberg
豪州への資金の流入が増えていると、現地にいる友人も言っていましたが、このブルームバーグの記事も、そうしたことを表しています。
ただ、このところ一貫して豪ドルに強気な筆者にとっても上げ渋るだろうと想定していた、豪ドル/円の70円台を、マーケットがあっさり通過したことには少々驚かされました。
(出所:IG証券)
マーケット関係者によれば、豪ドル/円の70円台は、本邦からとウワサされる買いが、断続的にマーケットに持ち込まれていたとのこと。
この豪ドル/円上昇の過熱感が、筆者には逆に「豪ドル反落」の警戒感を抱かせるようになってきました。
前述のように…
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