月曜日に中国株が急騰して、その後の動きが気になる昨日のマーケットであった。メルボルンが再びロックダウンとなり、米国内の感染者数も減っていかないことで、市場全体がリスクオフへと向かうこととなった。
米国株は序盤の買い意欲をこなした後は、一方的な下落となり、前日のゲインのほとんどを吐き出した。ドル円やユーロドルには方向感が出なかったが、ユーロ円は着実に水準を切り下げてきた。これで当面のトップが122円ちょうどで抵抗ラインが定まったということになる。
しかし中国株が高い。代表的な上海株は3300台まで上がっている。これはコロナ前の水準を遙かに抜けている。コロナで落ちた分の300ポイントを倍返ししたような勢いで上昇しているわけだ。バリュー以上に高いといわれている米国株や欧州株といっても、コロナ前のレベルまでには到達していない。
中国ではコロナウイルスの発信源だというだけでなく、香港問題もくすぶっている。それが世界中の非難を浴びているところであり、しかるに外国からの投資も呼び込みにくい状態になっているはずだ。
悪材料はコロナ後も噴出しており、最近では洪水が激しくなっている。3000万人近くが避難しているとも言われ、武漢は今度は洪水で外出禁止になっているようだ。また南沙諸島の公海上で米中両軍が大規模演習を行っているものニュースにならないくらい悪材料が並んでいる。
それにも関わらずの株価ラリーなのだから、コロナによって失ってしまったGDPの分はもう目に入っていないのかもしれない。ちなみにコロナ騒動で話題になり損ねたが、西アフリカで発生したバッタの大群が東海岸に達し、それがアラビア半島を渡ってインドにまで到達している。これがついにネパールにまで飛来したというのだ。ヒマラヤ山脈を越えてきたものか。こうなるとチベットや雲南省にまで来るのも現実味のない話しではない。
リーマンショックのときに「100年に一度」と言われたのは記憶に新しい。それなのにコロナ危機でもう「100年に一度」と言われている。本当に100年に一度級なのか。大したことでもないものを為政者らが存在感を高めるために危機をあおっているだけではないのかと思えてしまう。
洪水やイナゴの話しも「数十年に一度の」と言われている。しかし聖書などにも出ている神が人間に下したもうた罰と同じように、何度となく繰り返されてきているのだ。額面通りにあまり過剰に反応しないほうがよさそうだ。
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