■復興基金に関する合意でユーロが上昇
EU(欧州連合)首脳会議では、欧州の復興基金に関する協議が難航していましたが、これが合意されました。
これまでユーロ圏は、通貨としてのユーロは統一されていましたが、財政はバラバラだったこともあり、おもに北欧と南欧で格差が出ていましたが、財政面に関しても、統一への一歩を踏み出したことになります。
【参考記事】
●ユーロ/米ドルの上昇は、今後も続く! 歴史的な「欧州復興基金」の実現が下支え(7月22日、志摩力男)
過去にはユーロ崩壊の危機もありましたが、今後はこの可能性も低くなることになります。
それを受けて、ユーロは強い動きをしています。

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■米ドルは下落。ユーロ/米ドルはレジスタンスを突破
それに対して米ドルは、FRB(米連邦準備制度理事会)による無制限の金融緩和や米政府の財政赤字があり、さらには実質金利も低下しているため、米ドル安となっています。

(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドルVS世界の通貨 4時間足)
ユーロ高となっているため、相対的に米ドル安になっているという面もあり、ユーロ/米ドルは1.15ドルのレジスタンスを超えて、1.1781ドルまで上昇しました。

(出所:TradingView)
コロナウイルス相場では、株式市場が堅調であれば米ドル安、株式市場が崩れるようであれば米ドル高となっていますが、各国の景気対策によって株式市場が堅調なため、この面からの米ドル安もあります。
【参考記事】
●緩やかに米ドル安。米ドル高より米ドル安材料の方が多く、大きな流れに変化なし!(7月21日、バカラ村)
●米国のコロナ禍拡大は短期的には米国株を支え、米ドル全体を下落させる材料に!?(7月10日、陳満咲杜)
株式市場は、過剰流動性相場でもあり、まだ堅調な推移が続くのではないかと思います。

(出所:TradingView)
■ワクチンに関する報道も、リスク選好材料だが…
また、新型コロナウイルスに対するワクチンの完成は、来年(2021年)になるとの見通しが多かったのですが、早ければ9月に実用化されるとの報道もあり、これもリスク選好の材料となります。
ただ、このワクチンに関しては、過去に何度も、臨床試験の結果が良いという報道と、臨床試験の結果が悪いという報道が繰り返されていたこともあり、実際に完成するまでは、注意しなければいけない内容かと思います。
今週(7月27日~)は、28日(火)~29日(水)にFOMC(米連邦公開市場委員会)があります。金融政策は…
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