■今週はFOMC。米ドル安イベントか
今週(7月27日~)は、28日(火)~29日(水)にFOMC(米連邦公開市場委員会)があります。
金融政策は現状維持になると思いますが、パウエルFRB議長の会見には注目です。
新型コロナウイルスが、まだ収まっておらず、景気の回復もまだ先になることから、前回同様に、経済に関しては悲観的な発言をしてくるものと思います。

バカラ村氏は、FOMCは金融政策の現状維持を決定しそうだが、会合後のパウエルFRB議長の会見内容には注意したいと指摘。前回同様、経済に関しては悲観的な発言をしてくると予測している (C)Bloomberg/Getty Images News
ただ、低金利政策は維持すると思いますし、YCC(イールドカーブ・コントロール)導入の議論もされると思いますので、米ドル安への材料になると考えています。
■米ドル/円は、長期サポート水準へ下落の可能性
米ドル/円は、107.00円を中心とした膠着が続いていましたが、ユーロ/米ドルの上昇に連れるように米ドル安となり、105.11円まで下落しました。

(出所:TradingView)
長期的には、104.50~114.50円前後のレンジが継続していることもあり、先週(7月20日~)に106円のサポートを下抜けたことで、104円台半ばへ下落する可能性があると思います。

(出所:TradingView)
米ドル売りという相場観は、そのまま継続しています。さらに、7月24日(金)にポンペオ米国務長官が、中国への強硬姿勢を示したこともあり、これはリスク回避の材料にもなり得るため、米ドル/円は戻り売りで考えたいと思います。
【参考記事】
●米ドル/円、104円台半ば抜ければ100円が見えてくる! 動き出せば下落余地は大きい(7月27日、西原宏一&大橋ひろこ)
■ユーロ/米ドルは上抜けた1.15ドルがサポートに
ユーロ/米ドルは、短期的には買われ過ぎの状態になっていますが、長期的には1.15ドルのレジスタンスを突破したことで、次はその水準がサポートになると思いますので、押し目買いで良いのではないかと思います。

(出所:TradingView)
短期的には、米ドル安に過熱感も出ているため、戻り局面も想定すべきですが、長期的には米ドル安が継続するのではないかと考えています。
【参考記事】
●緩やかに米ドル安。米ドル高より米ドル安材料の方が多く、大きな流れに変化なし!(7月21日、バカラ村)
●もみ合い継続だが、米ドル安の見通しに変化なし! 戻りを待って売りたい(7月14日、バカラ村)
●自律的な調整終われば、再度リスク選好へ! 長期的な米ドル安見通しは変わらず。(6月16日、バカラ村)
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