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志摩力男の「マーケットの常識を疑え!」

IMMでロングだからこそ、ユーロ/米ドルは
ロングでOK! 金調整時もほとんど下落せず

2020年08月19日(水)17:17公開 (2020年08月19日(水)17:17更新)
志摩力男

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■金価格調整でもほとんど下落しなかったユーロ/米ドル

前回の当コラムでは、金価格の調整を取り上げました。

【参考記事】
金が崩れたなら、ユーロ/米ドルも調整か。目先は1.15~1.20ドル程度のレンジ相場へ(8月12日、志摩力男)

 マーケットをつぶさに見ると、金や銀といった貴金属マーケットと、ユーロ/米ドルや豪ドル/米ドルといった為替マーケットの瞬間的な動きに連動性があることがわかります。

 これは、AIやマクロヘッジファンドといったプレーヤーが貴金属も通貨も同じようにトレードしているからだと思われます。

 しかし、金価格は2089ドルから1874ドルまで約10%下落し、ある程度の調整を見せましたが、ユーロ/米ドルは1.1916ドルから1.1711ドルまで2%弱の下げにとどまり、ほとんど下げようとしなかったのは驚きでした。

NY金先物 日足
NY金先物 日足チャート

(出所:TradingView

ユーロ/米ドル 日足
ユーロ/米ドル 日足チャート

(出所:TradingView

これだけ下値がしっかりしているということは、本格的な資金シフトが背景にあるということでしょう。

ユーロ/米ドルは、ほとんど動かない時間帯も長いですが、いったん動き出すと、しっかりとしたトレンドになることが特徴です。

 もっとも流動性のあるマーケットであるからこそ、こうした動きになるのだと思います。

■ユーロ/米ドルはまだ割安で、ロングを仕掛けやすい

 また、金は歴史的に見て最高値近辺にあります。

 その一方、ユーロ/米ドルは3月安値1.0635ドルから見て1300pips、約12%上昇していますが、購買力平価では1.3ドル程度が適正レベルと見られており、まだ割安と言えるレベルです。

その意味でも、ユーロ/米ドルのロングポジションは手掛けやすいポジションです。

【参考記事】
現在のユーロ/米ドルは割安! 2020年後半ユーロがどこまで上昇するか…注目!(8月5日、志摩力男)

ユーロ/米ドル 日足
ユーロ/米ドル 日足チャート

(出所:TradingView

■IMMでロングだからこそ、ユーロ/米ドルはロングでOK

 ただ、IMM(国際通貨先物市場)ユーロ/米ドルのロングポジションが史上最高レベルに積み上がっていることを気にされる方も多いでしょう。

【参考記事】
米ドルは戻り売りで! バフェット氏の金鉱株購入は、長期的な米ドル安を見越した動き!?(8月18日、バカラ村)
急上昇後に下がっているユーロ/米ドルは買いか? 売りか? IMMポジションをどう読む?(8月4日、バカラ村)

IMM(国際通貨先物市場)のポジション状況(ユーロ/米ドル) 8月11日時点
IMM(国際通貨先物市場)のポジション状況(ユーロ/米ドル) 8月11日時点

(詳しくはこちら → 経済指標/金利:シカゴIMM通貨先物ポジションの推移

 ここを説明すると長くなってしまいますが、僕は、IMMでロングであるからこそ、ユーロ/米ドルはロングでOKと思っています。

【参考記事】
ユーロ/米ドルの上昇は、今後も続く! 歴史的な「欧州復興基金」の実現が下支え(7月22日、志摩力男)

■米金融引き締めはありえない。祭りはまだ続くかも

 マーケットでは株価は上昇し、金や銀といった貴金属も上昇、為替市場では米ドル安の動きですが、何がこの動きの背景にあるのか?

 多くのアナリストが理由探しに躍起になっていますが、やはりFRB(米連邦準備制度理事会)による超金融緩和が根本的理由というところに落ち着いてきました。本質的に金融相場です。

 そうであるならば、FRBの政策転換が見えてきた時に、このマーケットも止まることになります。

 パウエル議長を始め、FRBメンバーになったつもりでマーケットの状況を眺める時、株価や金価格の上昇といったミニバブルに対する懸念は持っているとは思います。

 それゆえ、現状以上に金融緩和することにも限界が見えてきた感じはあります。

【参考記事】
金が崩れたなら、ユーロ/米ドルも調整か。目先は1.15~1.20ドル程度のレンジ相場へ(8月12日、志摩力男)

 しかし、実体経済の不振はまだ続きます。失業率が10%を越え、GDPはかつてない落ち込みを見せているのが、リアルな状況です。

金融引き締めに転じることは、まずありえません

そうなると、止めたいと思っても、株や貴金属マーケットにおけるお祭りはまだ続くのかもしれません。

■副大統領候補選出も、バイデン氏の支持率が上向かない

 話は変わって米大統領選挙ですが、ジョー・バイデン前副大統領が正式に民主党大統領候補に指名されました。

 副大統領候補には、下馬評通り、カマラ・ハリス氏が選ばれました。ここから、11月に向けて本格的に盛り上げて行きたいところです。

【参考記事】
米大統領選とは? 制度のしくみや特徴、米ドルなどの為替相場や株価への影響を解説

 ところが、バイデン氏に対する支持率が上向きません

通常、副大統領候補が選ばれた場合、支持率が少し上がったりします。それがないということは、心配です。

 どちらに投票するか迷っている中間層の人たちからの支持を失っているということです。

バイデン氏写真

ジョー・バイデン前副大統領は正式に民主党大統領候補に指名され、副大統領候補にはカマラ・ハリス氏が選ばれた。ところが、バイデン民主党大統領候補の支持率は上向かず、中間層の人たちからの支持を失っていると志摩氏は指摘 (C)Scott Olson/Getty Images News

■バイデン氏の優位は一気に変わる可能性も

 7月半ばに、トランプ大統領は選挙対策本部長を交代させ、それ以降、マスクを付けたり、中国に対して超強硬な姿勢に転じました。正しい選択をしたと思います。

【参考記事】
米ドル安となる環境が完璧に整いつつある! 大統領再選には、対中国強硬姿勢しかない(7月29日、志摩力男)

トランプ大統領写真

7月半ばに、トランプ大統領は選挙対策本部長を交代させ、それ以降マスクを付けたり、中国に対し超強硬な姿勢に転じた。志摩氏はそれが正しい選択だったと解説 (C)Chip Somodevilla/Getty Images News

 バイデン氏も、中国に対して厳しい姿勢を見せています。しかし、大統領に就任すれば中国に対する制裁関税をすべて撤廃するとも言っています。

 そうなると、本当に中国に対して厳しい態度を貫き通せるのか、疑念も生じます

 そもそも、中国を現在の共産党独裁国家を成長させたのはオバマ大統領であり、副大統領であったバイデン氏にも大いに責任はあります。

 また、先日、バイデン氏がサンダース氏とともに練り上げて発表した政策は、かなり左寄りです。これでは、米株式市場はかなりインパクトを受けそうです。

 トランプ大統領はテレビ討論会を、現在予定されている3回より多く、4回にするよう要請していますが、高齢で健康面が不安視されているバイデン氏が、討論会で何か失態した場合、状況は一気に変わる可能性も秘めています。

バイデン氏が圧倒的優位と思われていた大統領選挙も、わからなくなってきました


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