■ロシアのワクチン承認でクロス円が上昇
8月11日(火)に、ロシアが新型コロナウイルスのワクチンを承認したと発表しました。
これは、リスク選好の材料となるため、クロス円(米ドル以外の通貨と円との通貨ペア)は上昇しました。

(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:世界の通貨VS円 4時間足)
ただ、最終の臨床試験が終わっていないとの報道もあり、専門家からは信頼性に欠けるとの発言が出ています。
ロシアのワクチン承認でリスク選好になったことから、今後、米国などでもワクチンが承認されれば、リスク選好へ大きく動きそうです。
また、8月17日(月)には、日本の4~6月期GDP(国内総生産)・一次速報が発表されました。前期比年率換算でマイナス27.8%となり、戦後最大の落ち込みとなりました。

(詳しくはこちら → 経済指標/金利:各国GDP成長率の推移)
しかし、これは予想されていたこともあって、市場への影響は軽微でした。
■IMMのユーロ買い越しが過去最大に
CFTC(全米先物取引委員会)が発表しているIMM(国際通貨先物市場)のポジション動向では、投機筋の米ドルに対するユーロの買い越しが、約20万枚まで偏っています。

(詳しくはこちら → 経済指標/金利:シカゴIMM通貨先物ポジションの推移)
これは、過去最大規模の偏りとなり、米ドル売りにも偏っているため、ユーロ/米ドルは、かなり買いに偏っていることになります。
【参考記事】
●急上昇後に下がっているユーロ/米ドルは買いか?売りか?IMMポジションをどう読む?(8月4日、バカラ村)
■ユーロ/米ドル、上がったところは利食いすべき!
新型コロナウイルスの影響で、1930年代以来の景気後退とも言われているため、発表される経済指標やデータなどは、過去最大の悪化や過去最小の伸びなど、いろいろなもので記録が更新されており、あまり驚きもなくなってきましたが、IMMポジションの過去最大規模の偏りは気になるところです。
大きな流れとして、米ドル売りだという考えはそのままですが、ユーロ/米ドルはさすがに、高いところで買いにくくなってきました。
基本的に押し目買いで考えていますが、いつ調整が入っても不思議ではないため、上がったところでは利食いしていくべきかと思います。
【参考記事】
●目先のユーロ/米ドルは、1.15~1.19ドルのレンジか。買いも売りも利食いを忘れずに!(8月11日、バカラ村)
●米ドル安の材料豊富で短期的には過熱感も。戻り局面に注意だが長期的な米ドル安は継続(7月28日、バカラ村)

(出所:TradingView)
先週(8月10日~)は、米国で過去最高額の四半期定例入札があり…
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