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西原宏一・大橋ひろこの「FX&コモディティ(商品) 今週の作戦会議」

豪ドル/円にやってきた「イージーマーケット」は
米ドル/円にも到来! 5年間の停滞を抜け出し
上昇フルスピード。年末120円に不思議なし!

2021年10月18日(月)16:34公開 (2021年10月18日(月)16:34更新)
西原宏一&大橋ひろこ

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豪ドル/円、米ドル/円はイージーマーケットへ!

米ドル/円が動き出しましたね。週末には1米ドル=114円台半ばまで上昇し、豪ドル/円もターニングデイとなった8月20日(金)から7円上昇。


今年(2021年)の「イージーマーケット」は豪ドルだと再三繰り返してきましたが、米ドル/円でもよさそうです。

【参考記事】
岸田ショックで日経平均が暴落しても米雇用統計がメチャ弱くても下がらなかった米ドル/円があっさり上がったワケは?(10月11日、西原宏一&大橋ひろこ)
豪ドルには、年に1度の「イージーマーケット」のチャンスがまだある! 天然ガスで格差が鮮明な豪ドルは、対ユーロで買い方向!(10月4日、西原宏一&大橋ひろこ)
豪ドル/円は、8月20日がターニングポイント! 「脱炭素」を追い風に、底堅くなる豪ドル/円を押し目買い!(9月27日、西原宏一&大橋ひろこ)

米ドル/円 日足
米ドル/円 日足チャート

(出所:TradingView

豪ドル/円 日足
豪ドル/円 日足チャート

(出所:TradingView

今朝(10月18日朝)は1米ドル=114円割れ寸前まで下落しましたが、まだ上がりそうですか?

次の節目である115円はそう簡単に抜けないでしょうが、押しても113.50円程度では


この5年間は102円から112円の中心レンジでずっと推移してきました。長いこと為替を取引していますが、これだけ膠着したのは初めてです。


そのレンジをブレイクしてきたので、スピードは速そう。中長期的には上昇が続くと思いますし、年末120円でも不思議はありません

【参考記事】
米ドル/円の120円が2021年内に実現してもサプライズなし! 5年溜まったマグマが噴出! 行けるところまで円安相場についていけ!(10月15日、陳満咲杜)
豪ドル/円は目標の85円に接近。天然ガス上昇を追い風に、中期100円も想定。米ドル/円は、年末年始に向けて120円へ(10月14日、西原宏一)

米ドル/円 月足
米ドル/円 月足チャート

(出所:TradingView

「風なき夏」が円安を加速させる

円が圧倒的な弱さを見せていますが、背景にあるのが資源価格の急騰とインフレ期待の高まりですね。


日本の長期金利はYCC(イールドカーブ・コントロール)でゼロ近辺に固定されていますから、コモディティ価格の上昇によるインフレ期待の高まりは、日本の実質金利を低下させます。


それが円安を招いている、との見方が妥当ですね。

今年の米ドル/円は米長期金利(米10年債利回り)と相関してきましたが、先週(10月11日~)は相関が薄れ、エネルギーコストを見て動いているようでした。

本来ならインフレ警戒で、日本の市場金利も上がっていくはずですが、ゼロ近辺にペッグされているため上がらない。


日銀の国債買い入れ量は増えているでしょうから、金融緩和の実質的な強化とも言えます。


コモディティ市場を見ると、天然ガスはまだ高値圏ですし、引きずられるようにしてWTI原油も83ドル台へ上昇しています。

NY天然ガス先物 日足
NY天然ガス先物 日足チャート

(出所:TradingView

WTI原油先物 日足
WTI原油先物 日足チャート

(出所:TradingView

世界最大のLNG(液化天然ガス)供給国であるカタールのエネルギー担当相は「われわれは限界に達している」とコメントしており、供給不足は続きそう。


背景にあるのは、世界的な課題である脱炭素です。


英国では「風なき夏」となり風力発電が、中国では天候不順で太陽光発電がいずれも不安定となったため、代替として天然ガスや石炭、それに原油が買われています。

【参考記事】
豪ドル/円は目標の85円に接近。天然ガス上昇を追い風に、中期100円も想定。米ドル/円は、年末年始に向けて120円へ(10月14日、西原宏一)
豪ドルは、対円・対ユーロでの買い継続。中期でも、天然ガス急騰が続く公算高く、豪ドルの上昇トレンドは不変か(10月7日、西原宏一)
豪ドルには、年に1度の「イージーマーケット」のチャンスがまだある! 天然ガスで格差が鮮明な豪ドルは、対ユーロで買い方向!(10月4日、西原宏一&大橋ひろこ)

さらなるエネルギーコスト上昇と円安進行もありそう

世界的にカーボンニュートラルをめざしてきましたが、その危うさが露呈してしまいましたね。

日本は世界全体のLNG輸入量の2割を占めますが、長期契約がほとんどのため、当面の供給に不安はありません。


一方、同じくらいの輸入量がある中国は、米国と天然ガスの大量確保へ向けた交渉を始めているようです。数百億ドル規模の契約になるとも言われています。

米ドル高・中国人民元安ともなりかねない規模ですね。


しかも、今年は「ラニーニャ」が発生し、厳冬となる予想なんですよね。

来年(2022年)2月には北京五輪も控えています。


中国は意地でも電力を確保するでしょうし、エネルギーコストはさらに上がるのかもしれませんね。


5年続いたレンジ相場で、日本の輸入企業は「米ドルは落ちたら買えばいい」とのんびり構えるようになっていましたから、手当が追いついていない企業も多いようです。


彼らが焦って買い始めれば、もう一段の円安もあるでしょう。

「ドクター・コッパー」が告げる悪性インフレの足音

「ドクター・コッパー」とも呼ばれ、景気の先行指標となる銅価格も上昇しています。


カーボンニュートラルに向けて、再生可能エネルギーのスマートグリット(次世代送電網)やEV(電気自動車)への転換で、需要の増加が見込まれるのが銅ですし、チリの銅鉱山で夏にストライキが行われたため、供給面の影響もあるようです。


世界最大の非鉄金属取引所であるLMEの指定倉庫在庫は今月89%も減少しており、1974年以来の低水準に落ち込んでいます。


景気の先行きに不安がある中で、銅が上がるのは悪性インフレの兆候かもしれません。

【参考記事】
世界の変革の波に乗れ! クリーンエネルギー関連銘柄をCFDで取引する!

NY銅先物 日足
NY銅先物 日足チャート

(出所:TradingView

今週(10月18日~)は恒大集団(エバーグランデ)のデフォルト(債務不履行)リスクが再び高まるかもしれません。


利払いの猶予期間である30日が経過するのが今週23日(土)。それまでに払われないと、デフォルトが認定されるリスクがあります。


おそらくは中国当局がなんとかするのでしょうが……。

PBC(中国人民銀行[中国の中央銀行])の総裁は「全体として、われわれは恒大のリスクを封じ込めることが可能」と話しているようですね。


また、10月21日(木)にはトルコ中銀が政策金利を発表します。


トルコでは、エルドアン大統領が利下げに反対した金融政策委員を解任するなど、混乱が続いています。

【参考記事】
【トルコリラ見通し】サプライズ利下げでトルコリラ急落! 引き続き利下げ警戒で、年末に向けて下落トレンド加速か(9月29日、エミン・ユルマズ)

米ドル/円はいずれ115円を抜けて120円方向へ上がる

今週の戦略としては円売りでいいのでしょう。


豪ドル/円でもいいですが、米ドル/円で過去5年、停滞していた相場が動き出したことは大きい


今週かどうかはともかく、いずれ1米ドル=115円を抜けて120円方向へ上がると見ています。

米ドル/円 月足(再掲載)
米ドル/円 月足チャート(再掲載)

(出所:TradingView

(構成/ミドルマン・高城泰)

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