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陳満咲杜の「マーケットをズバリ裏読み」

米ドル/円はこれから150円台に乗せ、8月1日の高値を
ブレイクする可能性も! 米ドルの切り返しは想定よりも
大きいか。今は、安易な円買いを仕掛けるべきではない

2025年09月26日(金)18:11公開 (2025年09月26日(金)18:11更新)
陳満咲杜

FXトレーダー・羊飼いに聞く、初心者におすすめのFX口座の選び方とは?

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米ドルの買い戻しが続く、ドルインデックスも米長期金利も8月1日高値を突破する!?

 米ドルの買い戻しが続いている。ドルインデックスは一時98.26をトライし、9月17日(水)の安値更新が「ダマシ」であったことを証明した。

ドルインデックス 日足
ドルインデックス 日足チャート

(出所:TradingView

 となると、7月1日(火)の安値と並んで、「ダブル・ボトム」を形成していく可能性が大きい。換言すれば、8月1日(金)高値の100.05を、これから突破していくと想定しておきたい。

 もっとも、米ドル全体の買い戻しは米金利の戻りと連動している。前回(9月19日)のコラムでも指摘したように、米利下げが再開された後、米10年物国債利回り(米長期金利)がいったん4%の大台を割り込んだものの、たちまち反転してきた

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米ドル/円は、日米の金融政策会合を終えて底堅さを再確認! 増加していた投機筋の円買いポジションは大打撃!? 円を積極的に買い仕掛ける理由は見つからず!(2025年9月19日、陳満咲杜)

米10年物国債利回り 日足
米10年物国債利回り 日足チャート

(出所:TradingView

 昨日(9月25日)、4.2%をいったん回復し、底堅さを見せたから、米ドルのショート筋を狼狽させたに違いない。

 米長期金利自体も8月1日(金)にて大きく下落(上のチャートの矢印部分)し、今月(9月)の安値につながったわけだが、同日高値は4.41%前後に位置しており、同水準までの回復は容易ではないと思う。

 しかし、米連続利下げをすでに織り込んだ結果、一時4%割れでも堅調な推移を見せている米長期金利の動向から考えて、これから紆余曲折があっても達成される可能性が大きい

 8月1日(金)にリリースされた米7月雇用統計が大幅悪化したことで、米金利も米ドルも大きく低下してきたが、その後、雇用統計がさらに悪化し、また年次改定値も大幅に下方修正された。それに、米連続利下げがわかった上での米金利反発(国債売り)は、米ドルの切り返しなので、軽視できない。

 要するに、相場は理外の理。一見すると米ドル売りしかできない状況の中、米ドルが売られるのではなく、逆に買われているなら、市場の値動きが正しいと認識しなければならない。米ドルの買い戻しが続き、また早晩8月1日(金)の高値を回復していく、というシナリオを持ちたい。

8月1日高値をターゲットとすると、米ドル/円はすでにターゲットに近い! 今は安易に円買いをすべきではない

 そうなると、米ドル/円は「ターゲット」に近く、達成するハードルは高くないだろう。昨日(9月25日)いったん149.96円をトライして、これから150円の節目に乗せていくのが規定路線であり、8月1日(金)高値の150.93円のブレイクも射程圏に収める。

米ドル/円 日足
米ドル/円 日足チャート

(出所:TradingView

 ユーロ/米ドルは、比較的まだ高値圏にあり、8月安値の1.1391ドルにまだまだ距離があるが、メインサポートラインの割り込みが鮮明であり、これから時間をかけて下値ターゲットをトライしていくだろう。

ユーロ/米ドル 日足
ユーロ/米ドル 日足チャート

(出所:TradingView

 だからこそ、ユーロ/円は緩やかな上昇トレンドを維持している。米ドルの買い戻しは対ユーロのほうが緩やでか、対円のほうが急速であれば、クロス円(米ドル以外の通貨と円との通貨ペア)の代表格であるユーロ/円の上昇が続く、という理屈だ。

ユーロ/円 日足
ユーロ/円 日足チャート

(出所:TradingView

 要するに、円が一番弱い存在だということだ。来月(10月)の日銀の「利上げあり」を織り込んでも、積極的な円買いが見られていない。経済の教科書では、「利上げは買い、利下げは売り」と書いてあるからこそ、今は安易に円買いを仕掛けるべきではないと思う。

米長期金利の水準は、「米金利も米ドルも、想定より大きく切り返す余地あり」ということを示唆している?

 ちなみに、米長期金利の一直線の上昇はないとみるが、米利下げ再開、またこれから連続6回の利下げが想定される中、足元の金利水準が2024年安値や2025年安値に比べ、随分高い位置にある

米10年物国債利回り 日足
米長期金利 日足チャート

(出所:TradingView

 これからは単に米ドルの下がりすぎを暗示しているのではなく、米金利も米ドルも想定より大きく切り返す余地あり、という示唆ではないかと読み取れる。このあたりの話はまた次回、市況はいかに。

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