【※FXおすすめ口座人気ランキングの情報はこちら!】
⇒【毎月更新】FX初心者にもおすすめ! ザイFX!読者が選んだ人気No.1のFX口座は? トップ10にランクインした全口座を「FXおすすめ口座人気ランキング」でチェック!
米ドルの買い戻しが続く、ドルインデックスも米長期金利も8月1日高値を突破する!?
米ドルの買い戻しが続いている。ドルインデックスは一時98.26をトライし、9月17日(水)の安値更新が「ダマシ」であったことを証明した。

(出所:TradingView)
となると、7月1日(火)の安値と並んで、「ダブル・ボトム」を形成していく可能性が大きい。換言すれば、8月1日(金)高値の100.05を、これから突破していくと想定しておきたい。
もっとも、米ドル全体の買い戻しは米金利の戻りと連動している。前回(9月19日)のコラムでも指摘したように、米利下げが再開された後、米10年物国債利回り(米長期金利)がいったん4%の大台を割り込んだものの、たちまち反転してきた。
【※関連記事はこちら!】
⇒米ドル/円は、日米の金融政策会合を終えて底堅さを再確認! 増加していた投機筋の円買いポジションは大打撃!? 円を積極的に買い仕掛ける理由は見つからず!(2025年9月19日、陳満咲杜)

(出所:TradingView)
昨日(9月25日)、4.2%をいったん回復し、底堅さを見せたから、米ドルのショート筋を狼狽させたに違いない。
米長期金利自体も8月1日(金)にて大きく下落(上のチャートの矢印部分)し、今月(9月)の安値につながったわけだが、同日高値は4.41%前後に位置しており、同水準までの回復は容易ではないと思う。
しかし、米連続利下げをすでに織り込んだ結果、一時4%割れでも堅調な推移を見せている米長期金利の動向から考えて、これから紆余曲折があっても達成される可能性が大きい。
8月1日(金)にリリースされた米7月雇用統計が大幅悪化したことで、米金利も米ドルも大きく低下してきたが、その後、雇用統計がさらに悪化し、また年次改定値も大幅に下方修正された。それに、米連続利下げがわかった上での米金利反発(国債売り)は、米ドルの切り返しなので、軽視できない。
要するに、相場は理外の理。一見すると米ドル売りしかできない状況の中、米ドルが売られるのではなく、逆に買われているなら、市場の値動きが正しいと認識しなければならない。米ドルの買い戻しが続き、また早晩8月1日(金)の高値を回復していく、というシナリオを持ちたい。
8月1日高値をターゲットとすると、米ドル/円はすでにターゲットに近い! 今は安易に円買いをすべきではない
そうなると、米ドル/円は「ターゲット」に近く、達成するハードルは高くないだろう。昨日(9月25日)いったん149.96円をトライして、これから150円の節目に乗せていくのが規定路線であり、8月1日(金)高値の150.93円のブレイクも射程圏に収める。

(出所:TradingView)
ユーロ/米ドルは、比較的まだ高値圏にあり、8月安値の1.1391ドルにまだまだ距離があるが、メインサポートラインの割り込みが鮮明であり、これから時間をかけて下値ターゲットをトライしていくだろう。

(出所:TradingView)
だからこそ、ユーロ/円は緩やかな上昇トレンドを維持している。米ドルの買い戻しは対ユーロのほうが緩やでか、対円のほうが急速であれば、クロス円(米ドル以外の通貨と円との通貨ペア)の代表格であるユーロ/円の上昇が続く、という理屈だ。

(出所:TradingView)
要するに、円が一番弱い存在だということだ。来月(10月)の日銀の「利上げあり」を織り込んでも、積極的な円買いが見られていない。経済の教科書では、「利上げは買い、利下げは売り」と書いてあるからこそ、今は安易に円買いを仕掛けるべきではないと思う。
米長期金利の水準は、「米金利も米ドルも、想定より大きく切り返す余地あり」ということを示唆している?
ちなみに、米長期金利の一直線の上昇はないとみるが、米利下げ再開、またこれから連続6回の利下げが想定される中、足元の金利水準が2024年安値や2025年安値に比べ、随分高い位置にある。

(出所:TradingView)
これからは単に米ドルの下がりすぎを暗示しているのではなく、米金利も米ドルも想定より大きく切り返す余地あり、という示唆ではないかと読み取れる。このあたりの話はまた次回、市況はいかに。
株主:株式会社ダイヤモンド社(100%)
加入協会:一般社団法人日本暗号資産ビジネス協会(JCBA)