※この記事は2009年に公開された記事であり、内容に一部古い情報を含みます
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からつづく)
——各国の株価指数は似たようなものかと思っていたのですが、意外と違いがあるんですね。では、次にCFDで個別株をトレードするとしたら、どんな銘柄がいいのでしょうか?
■小型株のCFDを避けた方がよい理由
先ほどからお話ししているとおり、CFDは短期投資、特にデイトレに向いていると私は思っています(「第4回 CFDで『バフェット流』や『さわかみ流』はあり得ない」参照)。
そうなると、投資対象のボラティリティ、つまり値動きの荒さが銘柄を選ぶ上で大事な点になってくるのです。
ただ、ボラティリティは単に大きければ何でもよいというわけではありません。なぜなら小型株などで出来高が少なく、ボラティリティが大きい銘柄は掃いて捨てるほどあるからです。
問題はそれらの出来高の少ない銘柄はCFD会社が注文を受けてカバーしにいく際も、流動性が低い関係で原株の手当てが困難であるケースが多い点です。
すると、そのようなカバーが難しい銘柄のCFDのスプレッド(買値と売値の差)は大きくならざるを得ません。それは個人投資家にとって、その銘柄では有利な取引がしにくいことを意味します。
ですから、一般論として、小型株のCFDは避けた方がよいと言えるでしょう。
■理想はボラティリティが高く、出来高が多い銘柄
デイトレーダーにとって理想的な原資産とはボラティリティが高く、しかも出来高が多い銘柄です。
そういう銘柄には独特のクセのある動きをする銘柄が多いのです。「仕手株」という言葉がありますが、イメージとしてはむしろそういう株の方が利用価値が高いわけです。
株式市場には特定のマーケット環境下で「お定まり」の反応を示す銘柄が数多くあります。それらの「クセのある動き」をたくさん知っていればいるほど、CFDでは勝算が見込めるのです。
■CFDでシナリオトレード!
たとえば、原油価格が下がるシナリオではどういう株が動くとか、住宅販売が不調ならどういう株が動くとか、そういう「風が吹けば桶屋が儲かる」式の連想ゲームのパターンを数多く覚えておくと、うまくトレードできると思いますよ。
この、「風が吹けば桶屋が儲かる」という連想による売買と通常の株式投資の考え方の根底にある、「強い会社、良い会社」に投資するという姿勢は似ても似つかぬものですね。
以下は米国のヘッジファンドが値幅取りに使う典型的な銘柄です。これらの銘柄はすべて先ほどお話しした「ボラティリティが高く、しかも出来高が多い」という特徴を備えています。まずはこのあたりの銘柄からトレードの練習をするとよいのではないかと思います。

——USスチール(ティッカー:X)やモルガン・スタンレー(ティッカー:MS)は聞いたことがありますが、他の銘柄は耳慣れないものですね。投資銀行最大手はゴールドマン・サックス(ティッカー:GS)ですが、同社ではなく、モルガン・スタンレーが典型的銘柄として挙がっているのは何か理由があるのでしょうか?
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