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広瀬隆雄の「ウワサのCFD徹底講座」
【第8回】金融セクターに悪い材料が出て、パニックになった時のトレード戦略

2009年02月17日(火)10:37公開 (2022年06月17日(金)16:17更新)
ザイFX!編集部

波乱の「日経平均」や「NYダウ」の下落局面も収益チャンスに! 話題の「VIX指数」も取引できる【CFD口座】を比較!

※この記事は2009年に公開された記事であり、内容に一部古い情報を含みます


「【第7回】 CFDで取引できる世界各国の株価指数の特徴とは?(2)」からつづく)

——各国の株価指数は似たようなものかと思っていたのですが、意外と違いがあるんですね。では、次にCFDで個別株をトレードするとしたら、どんな銘柄がいいのでしょうか?

■小型株のCFDを避けた方がよい理由

 先ほどからお話ししているとおり、CFDは短期投資、特にデイトレに向いていると私は思っています「【第4回】 CFDで『バフェット流』や『さわかみ流』はあり得ない」参照)

 そうなると、投資対象のボラティリティ、つまり値動きの荒さが銘柄を選ぶ上で大事な点になってくるのです。

 ただ、ボラティリティは単に大きければ何でもよいというわけではありません。なぜなら小型株などで出来高が少なく、ボラティリティが大きい銘柄は掃いて捨てるほどあるからです。

 問題はそれらの出来高の少ない銘柄は会社が注文を受けてカバーしにいく際も、流動性が低い関係で原株の手当てが困難であるケースが多い点です。

 すると、そのようなカバーが難しい銘柄ののスプレッド(買値と売値の差)は大きくならざるを得ません。それは個人投資家にとって、その銘柄では有利な取引がしにくいことを意味します。

 ですから、一般論として、小型株のは避けた方がよいと言えるでしょう。

■理想はボラティリティが高く、出来高が多い銘柄

 デイトレーダーにとって理想的な原資産とはボラティリティが高く、しかも出来高が多い銘柄です。

 そういう銘柄には独特のクセのある動きをする銘柄が多いのです。「仕手株」という言葉がありますが、イメージとしてはむしろそういう株の方が利用価値が高いわけです。

 株式市場には特定のマーケット環境下で「お定まり」の反応を示す銘柄が数多くあります。それらの「クセのある動き」をたくさん知っていればいるほど、では勝算が見込めるのです。

でシナリオトレード!

 たとえば、原油価格が下がるシナリオではどういう株が動くとか、住宅販売が不調ならどういう株が動くとか、そういう「風が吹けば桶屋が儲かる」式の連想ゲームのパターンを数多く覚えておくと、うまくトレードできると思いますよ。

 この、「風が吹けば桶屋が儲かる」という連想による売買と通常の株式投資の考え方の根底にある、「強い会社、良い会社」に投資するという姿勢は似ても似つかぬものですね。

 以下は米国のヘッジファンドが値幅取りに使う典型的な銘柄です。これらの銘柄はすべて先ほどお話しした「ボラティリティが高く、しかも出来高が多い」という特徴を備えています。まずはこのあたりの銘柄からトレードの練習をするとよいのではないかと思います。

——USスチール(ティッカー:X)やモルガン・スタンレー(ティッカー:MS)は聞いたことがありますが、他の銘柄は耳慣れないものですね。投資銀行最大手はゴールドマン・サックス(ティッカー:GS)ですが、同社ではなく、モルガン・スタンレーが典型的銘柄として挙がっているのは何か理由があるのでしょうか?
■金融セクターに悪いニュースが流れたら…

 では、それについて、連想ゲームの例を挙げながら説明しましょう。金融セクターにとって悪い材料が出て、マーケットがパニックしたと考えてください。

 今、アメリカで投資銀行として最後まで残っているのはゴールドマン・サックスとモルガン・スタンレーの2社です。2社とも今後は商業銀行に移行する予定ではありますが、今はまだ投資銀行というとらえ方でいいでしょう。

 この中でとりわけ弱っているのはゴールドマン・サックスではなく、モルガン・スタンレーの方なのです。だから、金融セクターにとって悪い材料が出たら、モルガン・スタンレーの株をカラ売りすると、より利益を上げやすいわけです。

 モルガン・スタンレーのリスクグレード(※)は下の図に示したとおり、703と非常に大きいですから、とてもリスキーな賭けになります。これはある意味、毒薬ですから、下の図では「くれぐれも気をつけてください」という意味で、毒薬のマークをつけてあります。

(※編集部注:リスクグレードとはボラティリティを示す数値の一つ。詳しくは「【第3回】 CFDでは売りから入ると金利がもらえるってどういうこと!?」を参照)

■チャンスを逃したと思っても別のチャンスがある

 しかし、自分が気づいた時にはモルガン・スタンレーの株はもう急落してしまったあとで、チャンスを逃してしまったとしましょう。

 全部がメタメタに売られている……そんなときはあわてて売りにいくのではなく、みんながパニックするさまを高みの見物でもするといいでしょう。

 そして、世の中が悲観一色に染まった頃を見計らって、マクドナルド(ティッカー:MCD)のCFDでも買うのがいいと思います。

マクドナルドはディフェンシブ銘柄の代表格です。つまり、景気後退に強い性格を持っていますから、不況になっても倒産しません。そうであれば、あわてた売り物が出て叩かれたところを拾い、あとは自然にちょっと戻ってくるのを待てばいいわけです。

——株の連想ゲーム、面白いですね。他にも例を挙げてもらえませんか?
 

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「岡三証券(くりっく株365)」は、取引所CFD「くりっく株365」の専用口座。「くりっく株365」では、日本・米国・ドイツ・英国の代表的な株価指数と、金・原油などを対象としたETFをCFDで取引できます。「くりっく株365」を取引できる口座はいくつかありますが、「岡三証券(くりっく株365)」には「くりっく株365」の取引に役立つ情報を一画面でチェックできる高機能な情報ツールなどを使えるなどといったメリットがあります。
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◆ 楽天MT4CFD(楽天証券) ⇒詳細情報ページへ
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17銘柄 20倍
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楽天MT4CFD(楽天証券)のおすすめポイント
「楽天MT4CFD」では、主要な株価指数12銘柄と、金・銀・原油などのコモディティ5銘柄が取引できます。MT4(メタトレーダー4)を使って取引するのが最大の特徴で、豊富なテクニカル指標を使ったチャート分析だけでなく、EA(エキスパート・アドバイザ)と呼ばれるプログラムを組み込むことで、CFDの自動売買(システムトレード)も可能です。
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◆ FXTF GX-商品CFD(ゴールデンウェイ・ジャパン)
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4銘柄 20倍
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株価指数 個別株 商品 債券 その他

(無料)
※暗号資産を対象としたCFDサービスは除く
FXTF GX-商品CFD(ゴールデンウェイ・ジャパン)のおすすめポイント
ゴールデンウェイ・ジャパンの「FXTF GX-商品CFD」は、金、銀、原油、天然ガスの商品(コモディティ)4銘柄に特化したCFD口座。取引できる銘柄は限られていますが、ひとつのツールでFXやノックアウトオプションも取引できるほか、PC版のウェブブラウザ取引システムには高機能チャートツールの「TradingView」が搭載されていて、高度な分析から発注までをスムーズに行えるのが魅力です。
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◆ トライオートETF(インヴァスト証券)
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29銘柄 5倍
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トライオートETF(インヴァスト証券)のおすすめポイント
「トライオートETF」は、あらかじめ用意されたプログラムの中から気に入ったものを選んで稼働させるだけで、自動売買(システムトレード)ができるのが魅力のCFD口座。収益率の高いプログラムを選択することで、値動きに一喜一憂したり感情に惑わされたりすることなく、コツコツと利益を積み上げていく運用を目指してくれます
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◆ まいにち金・銀(マネーパートナーズ)
取り扱い銘柄数 最大レバレッジ スマホアプリ
2銘柄 20倍
取引できる銘柄の種類(カッコ内は取引手数料)
株価指数 個別株 商品 債券 その他

(無料)
まいにち金・銀(マネーパートナーズ)のおすすめポイント
マネーパートナーズのCFDでは、米ドル建ての金と銀が取引できます。銘柄ごとに設定した価格になると知らせてくれる「ターゲットメール」、重要な経済指標の発表予定と結果が届く「指標アラートメール」などが提供されているのも魅力です。
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◆ ひまわり証券(くりっく株365)
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11銘柄 約50倍
取引できる銘柄の種類(カッコ内は取引手数料)
株価指数 個別株 商品 債券 その他

(15円~)
※自動売買利用時は投資助言報酬が別途発生

(147円)
※自動売買利用時は投資助言報酬が別途発生
ひまわり証券(くりっく株365)のおすすめポイント
「ひまわり証券(くりっく株365)」は、取引所CFD「くりっく株365」の専用口座。「くりっく株365」では、日本・米国・ドイツ・英国の代表的な株価指数と、金・原油などを対象としたETFをCFDで取引できます。「くりっく株365」を取引できる口座はいくつかありますが、「ひまわり証券(くりっく株365)」では独自の自動取引システムの「ループ・イフダン」を使って、CFDで自動売買(システムトレード)ができるのが最大の特徴です。
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◆ LION CFD(ヒロセ通商)
取り扱い銘柄数 最大レバレッジ スマホアプリ
28銘柄 20倍
取引できる銘柄の種類(カッコ内は取引手数料)
株価指数 個別株 商品 債券 その他

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LION CFD(ヒロセ通商)のおすすめポイント
「LION CFD」は、株価指数、商品、ETFを対象にした銘柄を取引できるCFD口座。約定力が高く、使いやすい取引ツールや豊富な情報コンテンツ、24時間対応の電話サポートなど、ヒロセ通商がFXで培ってきたノウハウがしっかり活用されています。個別株などは必要なく、CFDとしては一般的な銘柄と、ETFに関連した銘柄の取引ができれば十分という人にはおすすめです。
▼LION CFD(ヒロセ通商)▼
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◆ フィリップ証券(CFD)
取り扱い銘柄数 最大レバレッジ スマホアプリ
9銘柄 20倍
取引できる銘柄の種類(カッコ内は取引手数料)
株価指数 個別株 商品 債券 その他

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フィリップ証券(CFD)のおすすめポイント
フィリップ証券のCFD口座では、株価指数を対象とした証券CFD4銘柄、コモディティを対象とした商品CFD5銘柄の、計9銘柄を取引できます。大きな特徴のひとつに、取引ツールに自動売買も可能なMT5(メタトレーダー5)を使うという点が挙げられます。デモ口座があるので事前に取引環境やツールの操作感を試すことができるだけでなく、豊富なマニュアルも提供されているので、メタトレーダーを使うのが初めての人も安心して取引できます
▼フィリップ証券▼
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※本コンテンツの調査対象はすべて個人口座となっています。また、サービス内容は当社が独自に調査したものです。正確な情報を提供するよう努めておりますが、詳細は各FX会社へお問い合わせください。
ヒロセ通商[LION FX]

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