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米ドル/円は3月頃まで底堅く、それ以降は
戻り売りの相場になりやすいか。新たな
買い材料が出ても、上値は118円が限界

2022年02月08日(火)08:37公開 (2022年02月08日(火)08:37更新)
バカラ村

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先週はユーロが主役。ラガルドECB総裁が年内の利上げを否定せず

 先週(1月31日~)はイベントの多い週でしたが、ユーロが主役の週となりました。

 2月3日(木)のECB(欧州中央銀行)理事会では、ラガルド総裁が年内の利上げを否定しなかったことから、ユーロが急騰。

 これまで年内の利上げを否定していましたが、ECBもタカ派に転換してきたことになります。

ユーロ/米ドル 日足
ユーロ/米ドル 日足

(出所:TradingView

 ドイツ銀行などの金融機関もユーロ売り推奨からユーロ買い推奨に変更してきています。

 ゴールドマンサックスは、利上げ予想で9月と12月をあげています。

 同じ日(2月3日)にBOE(イングランド銀行[英国の中央銀行])の政策会合もあり、今回も0.25%の利上げを行いました。ただ0.50%の利上げ幅を9人中4人が支持したため、英ポンドは瞬間的に急騰しました。

英ポンド/米ドル 日足
英ポンド/米ドル 日足

(出所:TradingView

 ただその上昇も続かず、その直後のラガルド総裁の発言で、主役がユーロになりました。

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米長期金利が上昇すれば、米ドル/円は基本的に底堅い推移となるか

 そして、2月4日(金)の米雇用統計では、NFP(非農業部門雇用者数)は事前には悪い数字が出るとの予想が大半でしたが、実際は非常に良い数字(結果:46万7000人増 予想:12万5000人増)となりました。さらに平均時給も前月比プラス0.7%、前年同月比プラス5.7%と、ともに高い数字となり、米長期金利は1.93%台まで上昇してきています。

米長期金利 日足
米長期金利 日足

(出所:TradingView

今週(2月7日~)は米CPI(消費者物価指数)の発表があります。

 前回はプラス7.0%と39年ぶりの非常に高い数字となりましたが、今回の予想値はプラス7.3%となっており、さらに高い数字になります。

【参考記事】
豪ドル/円の、戻り売り方針を継続。リスク回避の方向を想定も、米ドルは軸にならず、円高だけが進む可能性(1月18日、バカラ村)

 3月のFOMC(米連邦公開市場委員会)では、0.25%の利上げは織り込まれていますが、0.50%の利上げ幅になる可能性もあると思います。

 ブラード米セントルイス連銀総裁などが0.50%の利上げを否定したことで、可能性は低くなっていますが、米雇用統計の良さや、インフレが7.0%になっていることを考えると、3月の利上げ幅は0.50%になってもいいのではないかと思います。

 米長期金利も2%に向けて上昇する可能性があり、そうなると米ドル/円もサポート要因となります。

 米長期金利が上昇すれば、米国株が弱くなるため、一時的に下がる場面もあるとは思いますが、米ドル/円は基本的には底堅く推移するのではないかと考えています。

米ドル/円 日足
米ドル/円 日足

(出所:TradingView

 1月は、米長期金利が上昇しても、米ドル/円は113.46円まで下がり、米長期金利との相関性はなくなっていました。ただ年初の市場参加者の米ドル/円の予想は上昇ばかりで、買っている人が多かったために上昇しなかったのではないかと思います。

 113.46円まで下がったことで、買っている人も少なくなったと思います。米長期金利と米ドル/円の相関性も戻ってきてもいいのではないかと思いますので、米ドル/円は上昇するのではないかと思います。

米ドル/円&米長期金利 日足
米ドル/円&米長期金利 日足

(出所:TradingView

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中期的に見れば、米ドル/円は戻り売り。季節性を考慮すると4月から戻り売り相場に入るか

 ただ、中期的には米ドル/円は戻り売りの相場だと思います。

 過去のFRB(米連邦準備制度理事会)の利上げ局面を見ると、利上げを開始すれば米ドル/円は軟調に推移しています。

 そうであれば、今回も3月頃までは底堅く、それ以降は戻り売りの相場になりやすいのではないかと思います。

利上げを行う3月、季節性も考えると4月からは戻り売りの相場になるのではないかと思います。

米ドル/円 週足
米ドル/円 週足

(出所:TradingView

 それまでは底堅く、1月高値116.34円、新たな買い材料が出たとしても118円が限界で、そこからは戻り売りの相場になるのではないかと思います。

季節性では、8月に向けて下がりやすい時期になるため、戻り売りをするのであれば、3月~4月まで待ってから米ドル/円は売るのがいいのではないかと思います。

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