ドル円は148円台の後半でアジア時間が始まったが、ドルはやはり買い進まれるものと思われた。しかし149円台に入ると急激に介入の警戒感も出てくるので、ドルを買うにしても押し目買いのスタンスで臨みたい。高いところをつかんでいくのは、得策ではないと考えていた。
すると仲値決めを過ぎた頃からドル円は軟調に推移しだした。東京クローズ後には148円ちょうども割り込んできた。バイ・オン・ディップを考えていたが、こうまでゆるいと手が出づらい。
しかしニューヨーク時間にはいってISMの景況指数が出たのを景気に、ユーロドルが0.99台を割り込んできた。それをドル買いのチャンスと思って、やっとドル円を買うことができた。ドル円は147円割れまで下攻めしていた。
だが無論、そのような底値を拾うことはできなかったが、147円台のうちに買うことには成功した。そしてすぐに148円台まで戻ったので、ヤレヤレの利食い売りができたのである。次の押し目も待っていたのだが、ついにそれが現われることはなかった。
今晩はFOMCである。すでに久しく75ベーシスの利上げは完全に織り込まれてしまっており、焦点は次回の金利会合に移っている。次回の利上げ幅が50ベーシスになるのは半年前から予想されている。それなのに50ベーシスに利上げ幅が縮小されることが利上げペースの鈍化だと言い切っていいのか。
単に中間選挙が終わった後なので、政治方面からの圧力が減少するからだけではないのだろうか。経済データは雇用も消費も何を見てもインフレを鈍化させることを裏付けているものは、今のところほとんどない。
50ベーシスに下げる場合には、それなりの根拠を示す必要に迫られる。そうでないと今後は何を見て金融政策が変更されるのか不明となるからだ。市場との対話の断絶につながるのだ。日銀のようにもはや正当化できる根拠が少ないのに金融政策を決定できるのかどうか。パウエル議長の発言には大注目である。
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