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 昨日のパウエル議長の発言は、前日の内容を繰り返すものだった。いちおうこれから出てくる雇用統計やCPIの内容を見てから決めるとは言っているが、ここ１週間で出てくる指標で大事な金融政策が変更されるはずもない。

 また指標のデータ期間は既に過ぎ去ったものであり、肌感覚でどうなっているか想像は付くはずだ。つまり口ではまた決まっていないといいながらも、やるべき事は決めてあるのだと読んだ方がいいだろう。議長が主張したのは夏場からのまだ先の見えない将来像である。

 ドルの短期金利は小幅ながらも上昇して昨年来からの最も高い水準を記録した。長期損はダルな動きだったので、その分だけ逆イールドは拡がった。ドル相場は前日の買われ過ぎの調整分が先行したが、ニューヨークの午後からは再びドルが買い戻され、明日の雇用統計を待つことになった。

 私としてはパウエル議長が前日と同じテキストを元に証言するだけなのだから、相場展開も前日と同じようなものになると考えていた。それで欧州時間のうちにドル円を買っておいた。

 だがそれは全参加者もそのように考えていたものか、まずは激しいドル売り局面を迎えたのだ。私もそれに巻き込まれて損切りを余儀なくされたが、これはADP指数などが良かったにもかかわらず、ドル売りのストップ的な流れは容易にはおさまらなかった。

 それで再び雇用統計前にドル円を買っておこうと思っているだが、昨日のこともあってなかなか手が出づらい。今晩は様子見姿勢が続くものとされているが、ドルを買いたいと思っている人は多いはずだ。

日本時間 15時15分

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