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 昨日はあまりダイナミックにマーケットは動かなかった。やはり水曜日から発表を控えているインフレ指標を見てみたいということなのだろう。先週の雇用統計が良かったので、格別に利下げを急ぐ根拠に乏しくなってきているからだ。

 マーケットでは短期金利の先物において、相変わらず年内の利下げを完全に織り込んでいる。後はインフレ指標の急低下を待つしか無い状態になっているわけだ。

 とくに今夜はアメリカのCPIだ。CPIは前月比でプラス0.2％くらいであれば、インフレ鈍化ということで年内利下げの可能性もありうるだろうが、市場のコンセンサスではプラス0.3％から0.4％となっている。とくに2、3ヶ月前に出ているPPIの数値を参照すると、今回のCPIはとてもプラス0.2％におさまりそうもない。とすると足元ではインフレ撲滅とまでは言えない状況が明らかとなる。

 そのときにFEDはどのような姿勢を示すのか。年内利下げはすでに数人のFRB関係者が発言において否定している。再利上げが必要となったら、どのように説明していくのだろうか。口では国内銀行の問題は大丈夫だといっているので、それを理由にして利上げをしないことはありえない。

 数値目標のようなものを出せば明確になるのだが、それも邪道だとして取らないだろう。残るは各メンバーにそれぞれ発言させて、そこで徐々にタカ派的な見解を醸し出そうとするのだろうか。まずは今晩の結果と、ドル相場の動きに注目したい。

日本時間 14時10分

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