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 財務省の高官に続いて財務大臣もまた為替相場について警告を発したが、これも想定されたことだったのでドル円相場の押しは浅かった。確かに注意をしていただろうから臨時にわかにポジション調整ということでドル円は下がった。

 なかなか割り込まなかった147円台の大台も突破して、146.70辺りまで突っ込んだ。しかしそれだけだった。やはり買い圧力は強いままで、買いたい人が多い。すぐに147円台を回復した。

 ドル円はニューヨーク時間に再び買いを集めて、147円台の中盤を越えてきた。また年初来の高値である147.80近辺を攻めることに。ここまで緩まないのだから、もう150円台まで上がってしまうのは時間の問題なのだろうか。それを裏付けるように最近のユーロドルも頭が重くなってきている。

 今日は材料が少ないなか、植田総裁のインタビュー記事を材料にして、日銀の政策変更への思惑につながりドル円は金曜日につけた安値を下回る動きを見せている。ただこれもポジション調整の域を出ない短期的な動きに過ぎないなのではないだろうか。

 今週はECBの会合が始まる。それは来週に予定されているFOMCや日銀の先鞭をつけるものだ。イギリスを含め欧州は依然としてインフレ率が高いままで推移しており、元からインフレを嫌う性行の強い欧州は小幅であろうとも利上げを継続せざるをえないであろう。ただ変更なしのコンセンサスも増えてはいる。

 そしてアメリカの金融政策にヒントを与えるCPIやPPIも出てくる。原油価格の上昇や株価上昇がどの程度まで反映されてくるのか注目すべきである。そのうえエンパイア指数やミシガン大学の景況感も出てくるので、センチメントがどうなっているかを確認するのも必要である。

日本時間 15時10分

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