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 週明けはドル円が吹き上がるかどうかを関心を持って見ていた。それはFOMCでのタカ派姿勢が明確になった後でもあるし、週末の相場はドル円が今年の最高値近くで高値引けしていたからである。ファンダメンタルズ的にもテクニカル的にも飛んで上がっても不思議ではない状況となっていたのである。

 しかし実際は思ったほど高くは始まらなかった。これは拍子抜けというよりも、違った意味でのサプライズだった。上がらないものは売るしかない。そういうわけで私は7時半に148.26で売り込んでみたのだが、これがこの日の最安値になってしまった。138円の30銭台までは耐えられるが、新高値をつけてきたら意味がない。

 そうこうするうちに9時過ぎにはひょろひょろと吹き上がってきたのである。速攻で買い戻したが、148.49であった。後で調べるとこのステージでの高値は148.48であったようで、この世にないレートで買ったことになる。こうしたことはFXに限らず、現物債などのようなOTCマーケットでよくあることだが、公式記録よりも高いレートをつかんだと言うのはいかにも悔しい。このままではレンジメーカーになってしまう。

 しかし欧州時間に入るとドル円の買い、というよりもドル買いの勢いが増してきて、ドル円はあっさりと148円台の後半まで進んできた。なんといってもユーロドルが下がってきたのが大きい。時間をかけての感じがするが、1.05台まで緩んできたのである。1.05台となると今年の最安値も視野に入ってきたことになる。

 外部環境としてはドル金利が短期も長期ゾーンも明確に上昇した。10年債の利回りは4.50％を越えてきて、これはグリーンスパン元議長がサブプライムローンについて言及を始めたとき以来の水準である。来年早々にも利下げもと言っていた人びとのポジションの投げも出たのかもしれない。

 気を取り直してユーロドルのショート攻めに転じたのがよかった。しかも気持ちの良い下げ方だったので、精神のリフレッシュにも役立った。ドル円の上値も気になるが、これからはユーロドルも面白くなってきそうだ。

日本時間 15時00分

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