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 昨日はアマゾンの広告収入の伸びが良いと言うことを材料に、久しぶりに大いにリスクテークで始まったアジア時間となった。その前日のニューヨーククローズでは日経先物が30500円台となって安値引けしていたレベルから500円近くも急騰し、31000円台に乗せてきた。ただし肝心の米国株の先物は同時にそれほども上がっていないのである。

 ニューヨーク時間の午後になって、イスラエル軍が地上作戦を拡大するという報道が伝わり、週末を控えていたこともあってリスク回避を促すこととなった。金価格は再び2000ドルの大台に乗せてきて、原油価格も上昇。米国株は一気に沈んだ。それとともに日経先物も日中にゲインをすべて吐き出し、上ヒゲのとても長い日足を形成することとなった。

 安全志向で長期債が買われ、ドル金利は低下。ドル相場も緩んで、ドル円は150円台を割り込んでいる。さんざん粘った150円台であったが、割れてみると単なる通過点でしかなかったことがうかがえる。

 これからはあまり抵抗感のない相場展開になるものと思われれる。次の上方のテクニカルポイントは今年の高値である150.77と昨年来高値である151.94に絞られるであろう。

 今週は雇用統計である。それまではしばらく様子見になるところだが、中東情勢の悪化もにらみながらのファクターも加わるので、安穏とはしてはいられない週となる。

日本時間 15時00分

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